本日の一品
「ましかく」写真をちょっとレアな127フィルムで撮ってみる
2019年3月14日 06:00
インスタなどに上げる「ましかく写真」をちょっと凝ったやりかたで撮ってみよう。ということでご紹介するのが「127」フィルムだ。「ましかく」が撮れる主なフィルムには「120」と「127」の2つがあるのだが「127」フィルムは、一度ほぼ絶滅し数年前に日本のとあるフィルム店が製造・販売して復活させた。今ではこれが世界唯一の継続生産品だとのこと。レア度高めの逸品でもある。
昨今フィルム写真に人気が出たおかげで利用方法にもバリエーションが増えた。紙焼き、データCDのほかに「LINE渡し」をしてくれるプリントショップが登場し始めている。これがまたSNS時代によく適合しているというか、撮影データの活用が非常にテンポよく進められる優れもの。
現像済フィルムを受け取った際、その場で自分のLINEアカウント宛にスキャンした写真を「アルバム」として送ってくれる。受領後はスマホで撮った写真と同様に取り扱い可能。そのままSNSへ公開もできる。もちろんスマホに保存してあとで閲覧、加工することも可能だ。当然ながら画像にはフィルム写真のアナログな雰囲気がそのまま出ておりスマホ写真とは一目で違いが判る。
今回使ったフィルムは前述の通り「127」フィルム。北海道は斜里町にある「かわうそ商店」さんが発売元。モノクロネガフィルム(RERAPan400)とカラーリバーサルフィルム(RERAChrome100)の2種類が提供されている。筆者は旧西独製のローライ銘二眼レフを所有しておりこれで撮影した。「127」フィルム専用のため二眼レフとしては非常にコンパクト。500ccの紙パック程度のサイズで取り回しがよいのが特徴だ
実際現像してみるとこんな感じに仕上がる。フィルムの段階からましかく。カラー写真希望なら「RERAChrome」だ。左端の作例がメーカー指定のリバーサル現像したもの。右端の作例が裏技的にメーカー指定外のネガ現像「クロス現像」を施したものだ。「クロス現像」では本来の色バランスを更に極端に崩した色調に仕上がることが多い。「トイカメ」風とも呼べそうな個性の強い仕上がりが楽しめる。また現像日数も短くなり、リバーサル現像で通常10日程のところが3日程度になる。
色調についてはサンプル画像を参考にしてほしい。「リバーサル現像」はちょっと黄色がかって焼けた感じ。「クロス現像」は更に黄色側に転んでいる。アート系エフェクトかけたような感じで、被写体を選びそうな一方で印象的な仕上がりも期待できる。
127フィルムは、現像できる店が結構限られており、どこにあるか探すのが結構手間。ということで愛好家グループが情報をまとめているのでそれを参考にして欲しい。郵送で受けてくれる店もあるので実店舗から遠い場合はそちらを使うのも手だろう。この場合はLINEではなくCDでのデータ受け渡しになる場合が多い。
なお、撮影に使う「4×4カメラ」は50年かそれより前の古いものばかり。個性的なデザインの物も多いから色々と探してみるのも楽しいだろう。
製品名 | 発売元 | 価格 |
RERAChrome100 | かわうそ商店 | 1180円 |
RERAPan400 | 1260円 |