本日の一品

スマホスタンドとしても利用可能、カードリーダーとUSBハブの合体製品

 今回紹介するのは、UGREENが販売している、カードリーダーとUSB 3.0ハブが合体したマルチデバイスだ。57種類のメディアに対応しつつ、3台までのUSB 3.0機器を接続できるという製品である。

製品本体。ケーブルは直結タイプで約1m。長さ違いのケーブルに交換できないのが惜しい
USB 3.0×3ポートと各種メモリスロットを搭載。メモリスロットで同時認識されるのは1種類まで

 カードリーダーとUSBハブの合体製品は、存在自体はそれほど珍しいわけではないが、本製品はほかにない2つの大きな特徴がある。

 ひとつは、片手での抜き差しが容易なこと。同種の製品の中には、本体の上下左右あらゆる面にポートやコネクターが分散配置されているせいで、手を添えないと抜き差しができない製品も少なくないが、本製品はポート類がすべて上の面にあるため、メモリカードやUSBのコネクターを片手だけで抜き差しできる。据え置き利用を前提とした設計のなせる技だ。

スロットによってはやや硬い場合もあるが、メモリカードを片手で抜き差しできるのは大きな利点だ
USBポートはすべて同じ方向を向いているので、バラバラの方向を向いた製品と異なり、ケーブルが乱雑になりにくい

 もう一つの特徴は、本体手前がカールした構造になっており、スマホを立てられることだ。充電スタンドとしての機能はなく、あくまでも一時置きになるが、スマホを立てるとちょうど背面のデッドスペースにカードリーダーとUSBハブが配置され、3つの機器がひとつにまとまる格好になるので、デスク上をすっきりさせられる。

反対側から見たところ。上面にポートやコネクタが集中しているのが分かる
横から見たところ。スマホを立てるスタンド部の構造がよくわかる。ちなみに反対の面にはDCジャックがある

 また、本体側面にはDC電源のジャックがあり、消費電力が大きいハードディスクなどを接続する場合、別売のACアダプターを追加してセルフパワーで駆動させることもできる。いざ使ってみて電力不足が発覚した場合も、本体を買い換えることなく、オプションの追加で対処できるのはありがたい。

 発売自体は2年前ということで、USB Type-CおよびUSB 3.1には非対応だったりと、フォームファクタは決して新しくはないが、いい意味で枯れた設計で、実際に使っていても不安定な挙動は見られない。欲を言えばSDとmicroSDの同時読み取りが行えるとさらによかったのだが、前述の付加機能で十分にお釣りが来る。

 Amazon.co.jpでの価格も2180円とこなれており、タイムセールではさらに値段が下がるケースもあるようだ。また前述の別売ACアダプターも1150円と、本体、オプションともになかなかリーズナブルでお得感がある。フル装備のUSBハブおよびカードリーダーで使い勝手に優れた製品を探している人には、おすすめできる製品だ。

スマホを立てたところ。ちょうどUSBポートとカードスロットが背面に隠れるため、これだけ見ると普通のスタンドのようだ
横から見たところ。iPhone XS Maxのような大型スマホでも安定して立てられる
ただし本体の奥行きがないため、タブレットを立てようとすると後ろに倒れそうになる。スマホにとどめておいたほうがよさそうだ
製品名発売元実売価格
カードリーダー 高速 MacOS Windows Linux対応 iMac Macbook カードリーダー ブラックUGREEN2180円