本日の一品

apt-X LL対応で低遅延、テレビスピーカーにも最適なポータブルBluetoothスピーカー

製品外観。今回紹介しているブラックのほかにシルバーもある

 テレビの音声をBluetoothで飛ばし、少し離れたところで聴こうとした場合に、必要になるアイテムは2つ。ひとつはテレビに接続するBluetoothトランスミッター、もうひとつは飛ばした音声を受信して再生するBluetoothスピーカーだ。

 Bluetoothトランスミッターは選択肢があまり多くないこともあり、筆者としては実際に使ってみて良好だったJPRiDEの「JPT2」で決まりなのだが、意外に難しいのがBluetoothスピーカー選びだ。機能面で必須となるのは、音声の遅延がなるべく少ないこと。単体で音楽を再生するのではなく、テレビと組み合わせて使う以上、これは最優先事項となる。

 また、スピーカーの設置場所が食卓であれば、あまり背の高いモデルだと視界を遮られてしまうため、極力背が低く、安定感の高い形状であることが望ましい。さらに可能であれば、テレビのリモコンを使わなくとも、スピーカー本体でも音量を調整できたほうがいざという時に便利……と、理想を書き出していくとキリがない。

 これらの条件に合った製品としてチョイスしたのが、今回紹介するcampino audioのハイレゾ対応ポータブルスピーカー「CP-SP500H-BK」だ。

国内メーカーということもあり日本語の説明書が付属する。このほかの同梱物はACアダプタおよび3.5mmケーブル

 本製品のような横長のBluetoothスピーカーは最近になって各社から続々と登場しつつあるが、本製品はBluetoothのコーデックとしてSBCやAACに加え、apt-X LLに対応しており、音声の遅延が極めて少ないことが特徴だ。テレビと組み合わせての利用には、まさに都合のいい仕様だ。

本体側面には電源ボタンや電源ジャックがある。有線ケーブルでの接続にも対応する
裏面。本体はかなりずっしりとしており、裏面はゴム足もあって安定感にすぐれている

 また背が低く、かつ過度な装飾のないオーソドックスな形状ゆえ、食卓に置いても違和感が少ないことに加えて、本体天板部のタッチ式のボタンで音量のコントロールが行えるのも便利だ。表面がシートで覆われていることから、物理ボタンに比べて飛沫に強いことも、食卓で使う上で安心感があってよい。

天板にある6つのアイコンのうち右4つが、タッチ式のボタン。左から順に、Bluetoothペアリングボタン、ミュート、音量小、音量大

 本稿執筆時点ですでに8カ月間、テレビと組み合わせてのスピーカーとして使用しているが、通信が途切れたり再ペアリングが必要になるなどのトラブルも一切なく、製品に対する不満はまったくない。もともとはモバイル用でバッテリーを内蔵しているため、一時的に置き場所を変える時も、気軽にACケーブルを抜き差しできるのもよい。

iPhone SEとのサイズ比較。コンパクトながら出力はパワフルで、スマホ用の外部スピーカーとしてもおすすめできる

 このほか、筆者は現状使用していないが、8台のデバイスを登録し、同時に2台と接続できることも、用途によっては重宝するはずだ。国産ということもあって品質基準の高さを感じられるこの製品、筆者が購入した時は1万円オーバーだった価格もじわじわと値下がりしており、長く使えて飽きが来ないBluetoothスピーカーを探している人におすすめだ。

製品名発売元実売価格
CP-SP500H-BKcampino audio9980円