本日の一品
テレビの音声をBluetoothスピーカーに飛ばせるトランスミッター「JPT2」
2018年7月31日 06:00
離れたところにあるテレビの音声を、近くのスピーカーで聴きたいというニーズは、日本の住宅事情を考えても、意外と多いのではないかと思う。しかしいわゆる手元スピーカーはシルバー層の利用を想定したラインナップがほとんどで、使い勝手はともかくデザインについては、少々抵抗を感じるものばかりだ。
それならば、ということで、Bluetoothトランスミッターとスピーカーを使って、環境を自前で構築することにした。Bluetoothトランスミッターがあれば、テレビのヘッドホン端子にケーブルを差し込むだけで、音声をBluetoothで飛ばせるようになる。あとはBluetoothスピーカーを用意すれば、手元スピーカーの完成というわけだ。
こうした経緯もあって筆者が購入したBluetoothトランスミッターが、JPRiDEの「JPT2」だ。テレビの音声を無線に乗せて飛ばす場合、考慮しなくてはいけないのは、Bluetoothにつきものの音の遅延だ。特に人が喋っているような映像では、口の動きと音声がずれるので生理的に気持ち悪い。
その点、この製品は送信コーデックとして、標準的なaptXとSBCに加え、遅延が少ないaptX LLに対応しているので、対応スピーカーと組み合わせることで音の遅延を最小限に留められる。また本製品はUSBケーブルで給電しながらの駆動にも対応しているので、テレビと組み合わせての利用にはぴったりというわけだ。
初期設定はすぐに完了するのだが、ボタンのコンビネーションやステータス表示のLEDの点灯パターンがかなり複雑なため、いったんリセットして再セットアップを行う場合などは、取扱説明書を手元に置いて参照しなければできたものではない。もう少し簡素になってほしいというのが正直なところだ。
このほか、給電用USBコネクターがイヤホン端子の隣の面に配置されているため、両方にケーブルをつなぐとL字になってしまうなど、細かいところではツッコミを入れたくなる点はある。もっとも製品の挙動そのものは安定しており、筆者宅ではこれまで半年以上、再セットアップを必要とすることもなく継続利用できている。Amazonでの評価が高いのも納得だ。
競合となるBluetoothトランスミッターの中には、テレビでの利用を積極的にアピールする製品もあるが、海外製品を中心に、技適の取得状況が分かりにくいこともしばしばだ。本製品は国産ゆえ技適マークもきちんと印字されており、そうした部分に気を取られたくない人にもオススメできる製品だ。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
---|---|---|
JPT2 | JPRiDE | 3999円 |