本日の一品
完全分離でノイズキャンセリングなBTイヤホン「WF-1000X」
2017年11月14日 12:41
Bluetoothでスマートフォンと接続するイヤホンの中でも、左右をつなぐケーブルが存在しない、いわゆる“完全独立型”の製品が、クラウドファンディングによる資金調達で発売されたのが2015年末。それ以降続々と新製品が発売され、近年ではAppleからも「AirPods」がリリースされたことは記憶に新しい。そして業界の雄・ソニーも、競合製品にない付加価値を引っさげてようやくこの市場に参入した。かなり人気を呼び入手に時間を要したが、ようやく購入できた。早速「WF-1000X」を紹介したい。
左右独立型Bluetoothヘッドセット「WF-1000X」は、スマートフォンなどと接続して使用するイヤホンだ。Bluetoothのバージョンは4.1、対応するプロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSP、コーデックはSBC、AACに対応するなど、近年の製品としては標準的な構成になっている。販売価格が高い割にはハイレゾ再生に対応していないのが意外だが、価格と性能のバランスを鑑みた結果と思われる。
一方、ソニーお得意のノイズキャンセリング機能については健在である。これまでも多数のノイズキャンセリング機能搭載ヘッドセットをリリースしてきた経験からか、これだけ小さな製品にも実装しているのは見事といえる。旧製品と同様に、連続したノイズが発生する場面では抜群の効果が得られる。電車内でヘッドセットを外すと、騒々しさとのギャップに驚くこともしばしばだ。
昨今の製品らしく、スマートフォン側で専用アプリを用意し、制御できるようになっている。機能のオンオフ、イコライザー調整といった基本的なところから、スマートフォンの加速度センサー情報を取得し、歩いている、止まっている、走っている、といった場面それぞれで、ノイズキャンセリングのモードを切り替えるという機能を実装している。実用性はそこそこ、といったところだが意欲的で面白い機能だ。
使っていると、ときどき左右でモード切替のタイミングがずれることがあり違和感を感じることがあった。とはいえ不満点と言えばそれくらいで、音楽再生のみならず、単にノイズキャンセリング機能を使うだけでも満足度は高い。最近価格がこなれてきた左右独立型タイプとしては少々お高めだが、静寂な環境を求めるならば妥当といえるだろう。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
---|---|---|
WF-1000X | ソニー | 2万6870円 |