本日の一品

超極小タッチパッド付き、折りたたみモバイルキーボード

タッチパッド搭載ワイヤレスBluetoothキーボード

 変態性の高いモバイルキーボード探しにアンテナを張り巡らせている筆者。道具である以上使いやすくなければ意味がないことは重々承知しているが、たまには“変態キーボード”を使わないと物足りないものがある……と思っていた矢先にエレコムから有望な新機種が発売された。堅実な製品をリリースする企業イメージとは裏腹に、挑戦的な機種である。

本体より二回りほど大きいケースが付属する

 エレコムから発売された「TK-FLP01PBK」はBluetooth接続のモバイルキーボードだ。3台までのマルチペアリング、モバイル端末向けファンクションショートカットなど昨今のトレンドを踏襲する。

 Windows、Android、iOSそれぞれのキーバインドに対応した入力モードを備える。モードを切り替えて、どのプラットフォームでもキートップの表示そのままで入力できるという、地味ながら便利な機能を備える。

ケースはスマホやタブレットのスタンドとして使える

 そして、最大の特徴はタッチパッドだ。デスクトップ向け無線キーボードではタッチパッドが付属しているのは珍しくないが、折りたたみ式ではあまり見かけない。モバイルキーボードの限られたスペースに、タッチパッドをいかにして搭載したのか?

 答えは「すごく小さくする」だ。人差し指の先で全体が覆えるほどの極小サイズのタッチパッドがスペースキーの右横に配置されている。ノートパソコンのタッチパッドのように、カーソルの移動以外に、タップ操作も可能だ。

最大の特徴、超極小タッチパッド。使い勝手は思いのほか悪くない

 右横には右クリックに相当するキーもついており、このキーボードのみで一通りの操作に対応する格好だ。

 もちろん、カーソル移動は使いにくい。あくまで非常用と考えるべきだろう。ただし、見た目から受ける使いづらそうな印象に比べると、思いのほか違和感なく操作できる。

 ノートパソコンでタッチパッドを使うときも、指先で何回もなぞって画面内を移動させると思う。このキーボードでは指先大の小さな領域なので当然何回もなぞることになるのだが、ノートパソコンでの操作にくらべ、1~2回なぞる回数が多いかな、という程度の操作で済む。

モバイルキーボードの宿命なのだが、中央の蝶つがい付近に不自然に長いキーがいくつかある

 モバイルキーボードの宿命として、キーの小ささや蝶つがい付近に配置された不自然な長さのキーがあるなど、主戦力として使えるキーボードでないのは確かだ。リビングPC用キーボードや、外出時のプレゼン用など、用途を限れば活躍の機会はそれなりにあると思う。

製品名販売元購入価格
タッチパッド搭載ワイヤレスBluetoothキーボード TK-FLP01PBKエレコム6069円