本日の一品

バナナを新たなメッセージングデバイス(?)にする「バナペン」

バナナがメッセージングデバイスに?

 どんなに大切に扱っていても、しばらく経つともれなく黒ずみ、敬遠されがちになる食べ物、バナナ。長年我々を悩ませていたその黒ずみだが、フルーツや生鮮野菜の生産・販売などを手がける世界的企業ドールが、それを逆手にとってバナナをメッセージングデバイス(みたいなもの)に仕立て上げるアイテムを世に送り出した。それが「バナペン」だ。

 バナペンは、バナナの皮表面にメッセージを書くために生まれた“バナナ専用ペン”。インクとして中に封入されているのは食用酢で、バナナの皮をなぞって付着させることで、酸化作用を促進させその部分だけを黒く変色させる仕組みとなっている。

バナペン

 単なる酢なので衛生上も心配は無用。キャップを外すと、たしかにふわっと酢のにおいが立ち上るが、試しにペン先をペロッとなめてみても酸っぱさはほとんど感じなかった。食用酢をかなり薄めているのだろうか。

バナナの皮にメッセージを書こう
「インク:食用酢」の表示が

 ペン先は細いものと太いものの2種類。実際にバナナの皮に書く時は、塗るというより少し力を入れて押し込むようなイメージでゆっくりペン先を動かそう。書いた直後はほとんど見えないが、数分後には黒ずみ始め、10分、20分もすればくっきり浮かび上がってくる。

ペン先は細目と太目を使い分けられる
細目の方で書いてみた直後。跡は残っているが、黒ずみがないので目立たない
10~20分ほどたったところ。くっきりとした文字が浮かび上がった

 なお、本稿を執筆している1月12日時点では、バナペンは単体販売されていない。今のところは2月28日までの期間限定で、東京メトロ半蔵門線の渋谷駅出口付近(地下2階)にあるバナナ自販機にて、ドールの低糖度バナナ1本とセット販売されているのみ。あとは、皇居周辺などをジョギングする人向けのサポート施設「JOGLIS」でバナペンを試すこともできるようだ。

渋谷にある低糖度バナナ自販機
2月28日まではバナペンが付いてくる

 原理的には他の果物や野菜にも使えそうだが、メッセージ用のキャンバスとしては色、書きやすさなどの面からやはりバナナが最適だろう。好きな言葉や絵を書いて楽しめるし、メッセージ付きバナナとしてプレゼントするのにもぴったり。イベントで特別感のあるバナナをノベルティ的に配布したりする際にも使えるのではないだろうか。

製品名販売元購入価格
バナペンドール150円(バナナ1本付き)