てっぱんアプリ!

スマホの「Word」でCopilotが使える! 書類作成の省力化に

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

◇   ◇   ◇
アプリ名: Microsoft Word
開発者: Microsoft Corporation
価格: 無料
対応OS: iOS 17.0 以降、Android OS
カテゴリ: 仕事

 MicrosoftのAIツールであるCopilotは、同社のさまざまなソフトウェア製品上で動作する形で提供されている。これまでは主にWindowsやWindowsアプリ、Webツールの中で利用できるものだったが、スマホでも「Word」アプリならCopilotを使えるようになった。

Copilotを使えるようになった「Word」アプリ

CopilotがMicrosoft 365の標準機能に

 ご存じの通り「Word」アプリは、文書作成に使えるOfficeアプリの1つ。作成した文書はスマホにファイル保存できるほか、クラウドストレージサービスのOneDriveに保管することで、パソコンなど他の端末とも容易にデータ共有しながら編集できるようになっている。

 Wordを含むOfficeアプリのサブスクサービス「Microsoft 365」を契約している場合、最近のサービス内容改訂により、これまでCopilotがオプションだったプランでも標準機能として利用できるようになった(ただしサブスクサービス自体の値上げも行なわれている)。筆者が確認したところでは、現在のところスマホではWordアプリでのみCopilotの直接利用が可能。ExcelやPowerPointなどでは利用できなかった。

Microsoft 365 PersonalなどのプランでもCopilotが標準機能として使えるようになった
Copilotの使用に応じて、毎月割り当てられる「AIクレジット」を消費する仕組み

文書の要約、テンプレ作成、内容改善などに活躍

 スマホのWordアプリのCopilotでできるのは、文書の下書き作成や、作成した文書の要約、内容の改善案提示、文章生成など。文書の新規作成時にはCopilotに対して下書きの作成を指示できるので、たとえばビジネスレターや議事録、仕様書のテンプレートなどもあっという間に完成する。

 その後は作成されたテンプレートを元に具体的な中身を記述していく。仮に議事録をどう書いていくべきか迷った時は、架空の企業の議事録を作成してもらってそれを参考にするのもいいし、Copilotに改善箇所を指摘してもらったりするのもいいだろう。OutlookアプリではCopilotはまだ使えないが、メールを貼り付けてその返信の仕方をアドバイスしてもらう、というのもアリかもしれない。

 スマホだけだと、これまでは1から文書を作っていくのも、既存の文書に長文を書き加えていくのも大変だった。が、Copilotの力を借りることでスマホだけでも最小限の労力で仕上げることが可能になる。自分の業務にどのように活用できそうか、実際に試して確かめてみてほしい。

「下書き」にCopilotを使いたいときは新規作成時に「白紙の文書」を選択
自動でCopilotが起動する場合もあるが、そうでないときは画面左下に見えるCopilotボタンをタップ
どんな下書きを作りたいのか指示する
議事録のテンプレートを作ってもらった。これでOKのときは「保持する」をタップ
作成済みの文書に関してCopilotを使いたいときは画面右上にあるボタンから
内容を要約したり、改善のアドバイスをもらったりできる(内容の直接編集には対応しない)
ビジネスレターの作成もあっという間
プログラムの仕様書を読み込ませて、分かりやすくなるようにブラッシュアップしていくことも