てっぱんアプリ!

iPhoneやAndroidで10万円の特別定額給付金を申請する手順は? 機種、必要アプリも要チェック

 スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!

◇   ◇   ◇

アプリ名: マイナポータルAP
開発者: 内閣府番号制度担当室
価格: 無料
対応OS: iOS 13.1 以降、Android 6.0 以上
カテゴリ: ツール
ダウンロード:  iOS Android

 5月1日より一部の地域を除き、1人一律10万円の特別定額給付金に関して、電子申請による受付が開始している。郵送による申請方法も今後用意されるが、電子申請であれば必要なものさえ揃っていれば簡単に手続きが可能だ。しかも、場合によってはスマートフォンでも申請できる。ここではiPhoneを使った手順を紹介しよう。

申請に必要になる「マイナポータルAP」アプリの画面

電子申請の前に必要なものをチェック

 特別定額給付金の申請をスマートフォンで始める前に、あらかじめいくつか準備が必要だ。まずは以下のものを用意しよう。

iPhoneの場合

・iPhone 7以降
・「マイナポータルAP」アプリのインストール
・マイナンバーカード
・通帳など振込先口座がわかるもの

Androidの場合

・マイナンバーカードに対応する機種(対応機種一覧
・「マイナポータルAP」アプリのインストール
・マイナンバーカード
・通帳など振込先口座がわかるもの

必要なものはスマホ、アプリ、マイナンバーカードと通帳など

 「マイナポータルAP」をインストールして起動できることを確認したら、iPhoneの場合、推奨されているWebブラウザー「Safari」を使って「マイナポータル」(https://myna.go.jp/)にアクセスする。Chromeなど他のWebブラウザーでは手続きが進められないことがあるので注意したい。

マイナポータルにアクセス。「申請はこちら」をタップする

 マイナポータルのトップページが開いたら、「特別定額給付金の申請」の枠内の「申請はこちら」をタップ。続いて、住民登録している市区町村を選び、特別定額給付金の申請受付が開始しているかどうかの確認を行なう。郵便番号を入力して検索し、「特別定額給付金」にチェックを入れて「この条件でさがす」を押そう。

郵便番号で検索
「特別定額給付金」をチェックして「この条件でさがす」をタップ

 次のページで「特別定額給付金」の横にチェックボックスがあり、画面下に「申請する」のボタンがあれば、その市区町村で受付がスタートしていることを意味する。チェックを入れて「申請する」ボタンをタップして手続きを進めよう。ここで「準備中」などと表示されている場合はまだ受付が開始していないので、しばらく待つ必要がある。開始日程などの詳細は市区町村のホームページで確認してほしい。

検索結果の画面で「特別定額給付金」をチェックし、「申請する」を押して手続きを進める

名前や住所入力はマイナンバーカードで。パスワード不明なら使わなくてもOK

 画面の指示に従って進めていくと、OS、Webブラウザーが自動でチェックされ、マイナポータルAPアプリのインストールの有無やマイナンバーカードを所持しているかどうかを確認するページが現れる。ここでもう一度申請に必要なものが揃っているかチェックしておこう。

電子申請の要件を確認する

 続いて連絡先メールアドレス、電話番号、自分(世帯主)の名前や住所などを入力する。名前や住所は手入力してもいいが、マイナンバーカードを読み取って自動入力することでその手間をある程度省くことも可能だ。「マイナンバーカードを読み取る」ボタンをタップして進めると、マイナポータルAPアプリに画面が切り替わるので、そこで「券面事項入力補助用パスワード」を入力する。

名前や住所などの入力はマイナンバーカードを使えば自動化できる
「カードを読み取る」をタップ

 このパスワードは4桁の数字で、マイナンバーカードを作成したときに設定したもの。3回間違ってしまうとマイナンバーカードがロックされて使えなくなってしまう(役所でロック解除が必要になる)ので、慎重に入力しよう。もし思い出せないときは、ここで無理にマイナンバーカードを使わなくてもOKだ。住民票通りの名前や住所などを記入すれば問題ない。

4桁の数字である「券面事項入力補助用パスワード」を間違いなく入力
この画面に切り替わったらマイナンバーカードを手元に置いて「読み取り開始」する

 パスワード入力後にiPhoneをマイナンバーカードにかざすと、マイナンバーカードの情報を読み取ってくれる。手動でWebブラウザーに戻って情報が自動入力されていることを確認しよう。うまく入力できないケースもあるが、そのときは何度か同じ操作を繰り返すことで反映されるはずだ。

このようにiPhoneをマイナンバーカードに近づける
「券面情報の読み取りに成功しました」の表示が出たらWebブラウザーに手動で戻る
Webブラウザーの入力欄に名前や住所などが記入されているはず

給付対象者の名前と口座は正確に。最後の電子署名にマイナンバーカードが必須

 その後の重要な項目は、給付の対象となる自分と、同一世帯の人(家族など)の名前を入力する箇所。ここで給付を受けたい人の名前を1人ずつ、確実に入力しておく。また、給付金の振込先口座の情報も手入力となる。銀行やゆうちょの口座の情報を間違いなく記入し、次の確認画面で支給される合計額が正しく人数分の額になっているか、口座情報などに誤りかないかなど、きちんと確かめておきたい。

給付対象となる人の名前を余さず入力する
振込先口座となる金融機関の情報も正確に手入力

 ほとんど最後の手順で、もう一度マイナンバーカードを使うことになる。振込先口座の確認書類(ファイル)を用意し、そのファイルに電子署名を施すところだ。確認書類については通帳の表紙画像、キャッシュカードの券面画像、もしくはインターネットバンキングの画面といったものが推奨されている。氏名がカタカナで表記されていて、金融機関名、口座番号などがひと目でわかるものがおすすめ。ページ内の「ファイルを選択」のボタンから撮影済みの写真やスクリーンショットを選ぶか、その場で写真撮影して添付しよう。

「ファイル選択」を押して振込先口座の確認書類をアップロードする
通帳やキャッシュカードを写真撮影するのが手っ取り早いだろう

 ファイルへの電子署名にマイナンバーカードを使う。「電子署名を付与する」ボタンをタップしてマイナポータルAPアプリに切り替え、「署名用電子証明書のパスワード」を入力する。こちらもマイナンバーカードを作成したときに設定したパスワードで、6~16桁の英数字となる。5回間違うとやはりロックされてしまうので要注意。

 iPhoneをマイナンバーカードにかざして、再びWebブラウザーに戻ると、電子署名の付与が完了しているはず。最後に「送信する」ボタンをタップして手続きはすべて完了となる。手続き内容に問題がなければ遠くない将来に給付金が振り込まれるだろう。

振込先口座の確認書類に電子署名を施す
ここで必要なのは「署名用電子証明書のパスワード」。6~16桁の英数字だ
電子署名の付与に成功したらWebブラウザーに手動で戻る
最後に「送信する」で手続きはすべて完了。あとは振り込まれるまで待つだけ

 手間取ったとしても、おそらく30分もあれば手続きは完了する。必要なものが手元に揃っているか改めてチェックして、時間があるときにサクッと申請しておきたいところだ。