スタパ齋藤のApple野郎
iPhoneとマイナンバーカードで、今すぐ10万円の給付金を申請!!!
2020年5月13日 06:00
iPhone 7以降があれば、30分でオンライン申請を完了
新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として、ひとり10万円の特別定額給付金の申請受付が始まりましたな。申請の方法は郵送もしくはオンライン。iPhone 7以降のNFC対応iPhoneとマイナンバーカードがあれば、今すぐ居ながらにして申請ができる。
具体的には「マイナポータルAP」というアプリを使い、iPhoneだけで申請処理を進められる。俺も実際に申請してみたが、スクリーンショットを撮りつつアプリの操作をし、だいたい30分くらいで申請を完了できた。
なお、この給付金の受給権者は世帯主。オンライン申請の場合は世帯主のマイナンバーカードが必要になる。
その普及率が約14%と低迷しているマイナンバーカード。特定の個人を識別するための個人番号およびその他の個人情報を電子的に収めた、身分証明書としても使えるカードですな。俺の場合、いずれ何かと便利に使えるであろーと考えて、マイナンバーカード運用開始時点で速攻で作ったのであった。
マイナンバーカードは賛否両論っぽいが、俺的にはかなり便利に使えている。身近なところではコンビニのマルチコピー機で住民票や印鑑証明書を発行できるし、電子確定申告を行える。既に個人番号が割り振られているわけだし、それをNFC対応カードで手早く利用できるし便利でイイじゃん♪ と感じている。
そして今回の特別定額給付金10万円のオンライン申請にもマイナンバーカードが必須。実際にiPhoneでオンライン申請してみたが、スムーズに済んで、「あらまあ、こんな程度の手間か」と若干拍子抜けしたほど。「そうそう、マイナンバーカードはこういうふうに使われるとメリットを感じるよなぁ」と思った次第である。
というわけで今回は、iPhoneとマイナンバーカードでひとり10万円の給付金オンライン申請の実体験談を。iPhone上でどんなふうに特別給付金のオンライン申請が進んでいくのか見ていこうと思う。
マイナポータルAPから始め、言われた通りに操作
iPhoneでオンライン申請で使うのはマイナポータルAPアプリ。マイナポータル(政府運営のオンラインサービスで子育てや介護等の手続きを行えるサイト)をスマートフォンからより簡単に使うためのアプリですな。なお、マイナポータルAP対応のスマートフォンはコチラから確認できる。
で、まずマイナポータルAPをiPhoneにインストール。一度ログイン([スマホでログイン])し、以降連絡などで使われる自分のメールアドレスを登録しておくと、その後の操作がスムーズだ。また、給付金の振込先口座の名義人や口座番号がわかる通帳表紙やキャッシュカードを撮影しておくと、さらにその後の操作がスムーズになると思う。
それと、マイナンバーカードの使用には、マイナンバーカード作成時に登録した“数字4桁のパスワード”と“英数字6~16桁のパスワード”が必要になる。これらパスワードはマイナンバー(カード)と紐付けられている。マイナンバー自体がアカウントで、それを使うためのパスワードが複数設定されているというわけですな。
なお、マイナンバーカードのパスワードは4種類ある。それぞれ、「署名用電子証明書用」(英数字6~16桁)、「利用者証明用電子証明書用」(数字4桁)、「住民基本台帳用」(数字4桁)、「券面事項入力補助用」(数字4桁)となる。なお、数字4桁の3種類のパスワードは、同じものにしても大丈夫……だが、セキュリティの観点から言えば変えた方がいいですな。
さておき、まずはマイナポータルAPを使って[スマホで(マイナポータルへ)ログイン]。4桁のパスワードを入力してiPhoneでマイナンバーカードを読み取れば、Safariが起動してマイナポータルサイトへつながる。
マイナポータルサイトのトップには特別定額給付金申請を行えるボタンがあり、わかりやすい。ボタンから進める「ぴったりサービス」から、特別定額給付金を検索するが、実質的には項目を選んでタップするだけだ。画面表示に従って[申請する]をタップ。さらに申請方法を細かく確認していく。
余談だが、この申請自体は簡単なんですけど、細かな確認などを読むのに時間がかかる。まあこういう手続きなので細部までしっかりとチェックすべきですな。
さて、続いては連絡先の入力や申請者情報の入力。申請者情報についてはマイナンバーカード内からiPhoneへと読み込まれる(カードから氏名/住所/性別/生年月日が自動入力される)ので、入力の手間はそーんなに多くない感じ。
マイナンバーカードをiPhoneに読み込む時、ほかのNFCカードと比べると「ちょっとだけ時間が余計にかかる?」という印象がある。でもまあ数秒でスキャンが完了するので、スキャン時はiPhone上部とマイナンバーカードを密着させて動かさないようにしておこう。
続いて、申請情報を入力していく。給付金の受給権者である世帯主名は自動的に入力されるので、そのほかの給付対象者(その世帯の住民基本台帳に記録されている者)の名前を追加で入力していく。ほか、給付金の振込先口座番号なども入力。さらに入力内容を確認していく。
続いて添付書類の登録に進む。添付書類は“申請者名義の通帳やキャッシュカード、インターネットバンキングの画面等の写し又は画像(口座番号、カナ氏名等が分かるもの)”となっている。画面の写真でもいいんスね~。
さらに、その添付書類に対する電子署名を、マイナンバーカードをiPhoneに読み込むことで行う。そして添付書類付きの申請書を送信。これでオンライン申請が完了となる。
なお、オンライン申請の控えはファイルとしてダウンロードやメール送信することができる。ダウンロードすればiCloudドライブへ保存され、メールの場合はマイナポータルに登録したメールアドレスへとファイルが送られる。
てな感じでアッサリと申請できたのであった。ただ、誰でもスンナリとiPhoneでオンライン申請できるのかと問われると……う~ん、どうだろう?
慣れていないと迷うかも!?
今回のオンライン申請、俺の場合はスクリーンショットを撮りつつ初トライで約30分かかった。アプリがマイナポータルAPとSafariの間で切り替わること、マイナンバーカードに4つのパスワードが設定されていることを、あらかじめ理解していたので迷うことはなかった。オンライン申請が始まった直後はサイトが重くなったりしたそうだが、そういうことも一切なかった(2020年5月4日14:00頃に申請)。
でもオンラインでこういうような申請に慣れていないiPhoneユーザーの場合、途中で迷ったりするかもしれない。たとえばマイナポータルAPでマイナンバーカードをスキャンした後、手動でSafariに切り替える必要があるが、そのタイミングで「?」と操作を止めちゃう人もいるのかな、と。
上のスクリーンショットは、左がSafariでマイナポータル上で手続きを行っているところ。直後マイナンバーカードを読み取る時はマイナポータルAPアプリに自動で切り替わり、そこでマイナンバーカードの読み取りが終わったら、手動でSafariに戻って申請を続ける必要がある。アプリもウェブサイトも、どちらも同じ名前の“マイナポータル”であったりするのも、迷う一因になるかもしれない。まあ、画面表示をよく読み、アプリ切り替え方法を心得ていれば迷わないのだが……。
それと、マイナンバーカードに登録した4つのパスワード。これを勘違いしていたり、忘れていたりすると、やはりスムーズに申請を進められない。パスワードを3回間違えるとマイナンバーカードの使用がロックされてしまい、申請自体が行えなくなったりもする。
率直なところ、マイナンバーカードを持っていても、今回のオンライン申請で「久々にマイナンバーカード使うんだよな~」って人は少なくないと思う。そういう場合、事前にしっかりと4つのパスワードを確認しておくのがトラブルを避ける上で大切と思う。
でも、このテのアプリは使い慣れてるし、もちろんアプリを切り替える方法もわかっているし、当然マイナンバーカードのパスワードも覚えてますよ~♪ てな人にとっては非常にスムーズに申請を進められると思う。
また、マイナポータルのサイトもマイナポータルAPアプリも、さらに特別定額給付金の申請手続きも、なかなかコナレ感あり。使いやすいと感じたので、申請予定の方はぜひ、今すぐサクッと申請手続きを済ませてはどうだろう。