スタパ齋藤のApple野郎
MacでのソフトウェアラジオはCubicSDRが簡単&スムーズかも♪
2021年4月14日 06:00
より手軽に使えるMac用SDRアプリ、見〜っけ!!!
MacにSDRドングルをUSB接続し、ソフトウェアラジオ・アプリを使えば、MacでAM・FM・短波放送を受信できるようになる〜♪ つまりMacが高性能ラジオ(広帯域受信機)になるのダ!!! というのが本連載前回の話。
防災のためにとか言いつつアレコレ試したソフトウェアラジオだが、途中から趣味の世界に大没入の俺であったのは、読者様方のご察しのとおり。もう四の五の言わずに「Macでソフトウェアラジオおもれ〜!!!」「Macで広帯域受信機サイコー!!!」というスタンスで、今回はより良さゲなソフトウェアラジオ・アプリをご紹介したい。
そのアプリは↓コレ。「CubicSDR」である。
こりゃイイなぁ〜CubicSDR♪
最初に出てきたソフトウェアラジオ・アプリのGqrxは、俺思うにちょっと操作性に遠回り感があるアプリだった。俺の使い方がヘタ説もあるのだが、どの辺で電波が出ているかを示すスペクトラム表示の帯域幅の変更が行いにくかったり、ダイレクトサンプリングモードへの移行に一手間かかったりと、な〜んかクセがある感じだナ〜、と。
んむむむ〜、もっと使いやすいソフトウェアラジオ・アプリはないものか? いや、けっこう探して見つけたのがGqrxなのであった。だがしかし、もっと探せば……と切り口を変えて検索していったらアッサリ発見。それがCubicSDRであった。
表示要素がイロイロあって、一見するとわかりにくい感があるCubicSDR。なのだが、使っていくと「なるほど」と納得できる各要素。マウスクリックやホイール回転での操作、それから周波数の直接入力や各種ショートカットが、ユーザーの手間を減らしてくれている感じ。
誤解を恐れずに書けば、据え置き型の広帯域受信機のような手っ取り早い使用感がある。受信モードやスケルチレベルをクリック一発で決められ、大雑把なチューニングからファインチューニングやバンド幅変更までスムーズに行える。こりゃイイなぁ〜、とニンマリした。
俺的には非常に使いやすいソフトウェアラジオ・アプリとなったCubicSDR。調べるとやはりずいぶん前から存在していたっぽい。だが、なななナゼこの優良アプリに遭遇できていなかったんだ俺は!!! とプチ後悔したほど使いやすいのであった。
最初っからイキナリ便利なCubicSDR
ではCubicSDRの使用方法をザックリと。なお、ここで使っているSDRドングルは前出のRTL-SDR.COM V3である。
まずはCubicSDR公式サイトにアクセス。いきなりソースコード管理サービス「GitHub(ギットハブ)へのリンクがあるので、そこにアクセスし、下の方にある「CubicSDR-0.2.4-Darwin.dmg」をクリックしてダウンロードして展開する。
以上でインストール終了。アッサリしているのであった。ともあれ、MacにRTL-SDR.COM V3などのSDRドングルを接続し、CubicSDR.appを起動する。SDRドングルには後述のようなアンテナを接続しないと電波を受信できないのでご注意を。
ソフトウェアラジオを使う時、俺の場合は気分次第でFM放送を聴いてみたり、航空無線を聴いてみたり、あるいは短波放送やAM放送を聴いてみたり。RTL-SDR.COM V3が受信可能な周波数レンジは500kHz〜1766MHzで、動作モード切り替えにより、24〜1700MHzを受信(通常動作モード)できたり、500kHz〜24MHzを受信(ダイレクトサンプリングモード)できたりする。前者はFM放送などが受信でき、後者はAM放送や短波放送が受信できる。
CubicSDRの場合、この切り替えがスムーズで快適。上のスクリーンショットのようにアプリ起動時にどのモードにするか選べて便利。アプリ使用中でもメニューから容易に切り替えられる(File>Session>Reset Sessionの操作が必要と思われる)。他にも便利なショートカットが用意されていたりして、ユーザー利便を十分考慮した作りになっていると感じられる。
う〜ん愉快♪ Mac用のソフトウェアラジオ・アプリはそもそも数が少ないが、とりあえずMacでソフトウェアラジオを始めるという場合、迷う要素がより少なくアプリ任せにできる部分が多いということで、CubicSDRがオススメだ。
最後に、アンテナについて。SDRドングルでソフトウェアラジオ利用と言っても、ラジオ放送などを受信する点では普通のラジオと同じ。電波をちゃんと受信できていないと良好な音声が得られない。ので、なるべく性能の高いアンテナを使いたいところ。
俺環境におけるMacでのソフトウェアラジオ利用には、上記の「303WA-2 長中短波用受信アンテナ」と「スーパーディスコーンアンテナD-130」を併用している。15年近く以前に屋根の上に設置したが、現在もしっかり現役。こういうのって適切に設置すればずーっと役立つものですな。本格的に受信したいならオススメ♪