スタパ齋藤のApple野郎

iPhoneのShazamで楽曲情報をゲット★

iOS 14.2から音楽認識アプリ「Shazam」が内蔵された件

 Mac用ソフトウェアラジオアプリ「CubicSDR」で海外短波放送を聴取していたら、「あれ? この曲ってなんだっけ!?」と思った俺。速攻でiPhoneの「Shazam」アプリを起動し……ようとしたが、アーッ!!! アンインストールしちゃったっぽいーッ!!!

ご存知「Shazam」は聞こえている楽曲が何なのかを言い当ててくれる音楽認識アプリ。凄い認識率で曲名などを表示してくれるのであった。けっこー歴史のあるアプリっスよね〜。

 あれ? Shazamって最近iPhoneっていうかiOSに組み込まれたんじゃなかったっけ? そんなニュースを読んだような……と、調べてみたら、iPhoneの場合はiOS 14.2でShazamが組み込まれた。つまり、Shazamアプリを別途インストールせずともも、iPhone(やiPadやiPod touch)でShazamが使えるようになった、ハズ、である。

 で、どうやって使えば? コントロールセンターからShazam(ミュージック認識)にアクセスできるらしい。だが、俺のコントロールセンター内にはShazamが居なかったので、設定をば。

コントロールセンターからShazamを使えるようにする方法(コントロールセンター内にShazamがない場合)。設定>コントロールセンターと進み、「ミュージック認識」の「+」マークをタップする、だけ。
ホーム画面で上端を下にスワイプするとコントロールセンターが表示される。Shazamのアイコンをタップすると「Shazamミュージック認識:オン」と表示され、楽曲を認識し始める。そして間もなく、認識結果が通知される。
通知をタップするとApple Music経由で詳細な曲情報や関連コンテンツ情報が表示される。

 と設定を終えてShazamを使い始めた頃には、既に海外短波放送は終了していたのであった。残念。次回はShazamに何の曲だか教えてもらおう。

相変わらずスゲく認識率が高いShazam

 久しぶりに使ったShazam。手持ちの曲やネットから流れる曲など、いろいろな曲を認識させてみたが、相変わらず、さっすがの認識率であった。

 まずは手持ちの楽曲をアレコレ試した。結果、マイナー気味なジャズやクラッシックでは認識に時間がかかったり、結果が得られなかったりした。が、誰もが知っているようなメジャーな曲は100%と言っていいくらい完璧に認識。「こんな曲までわかるんだ〜」ということも多々あった。小さな音でも認識してくれた。

ジャズ系は意外に高い認識率という感じ。だが、さほど有名ではない日本人ジャズメンの曲はやや残念って感じの認識率だったりする。
クラシックは有名な曲ならだいたい認識。ただ、認識までに時間がかかることが少なくないという印象がある。
若干マニアックかな? と思われる楽曲でもサクッと認識することが多い。Apple Musicにある曲なら恐らく全部認識できるのであろう。
中村照夫ライジングサンの「RISING SUN」はライブバージョンは認識したが、スタジオ録音バージョンは認識しなかった。どちらもApple Musicにない曲だった。
しかしまあイロイロな曲をあっけなく認識してくれるShazam。
アニメの曲はけっこう認識率が高い気がする。ここにはないが、古い音源のアニメソングなんかもしっかり認識した。

 YouTubeの「歌ってみた」系もアレコレ試したが、アレンジが強い曲は認識しないことが多かった。VOCALOIDが歌う曲はナゼか意外と認識率が高かった。改めてなかなか興味深いShazam。もちろん無料なのでぜひ試してみてほしい。

アプリ版Shazamも併用できる

 iOSにShazamが組み込まれたということで、じゃあアプリ版はどうなるの? と思って探してみたら、フツーにアプリ版も存在していて、フツーにiPhoneへとインストールすることができ、フツーに無料で使用できるのであった。

アプリ版Shazamも従来どおり使えるようだ。

 アプリ版Shazamの場合、アプリ上の設定で「アプリ起動時にShazam開始」をオンにしておくとスムーズに使える。アプリ起動のタップだけでShazamで楽曲認識を始められるからだ。コントロールセンターからShazamを使う場合、コントロールセンターの呼び出しとShazamアイコンへのタップがあるので、ひと手間多いことになる。

 それからアプリ版のShazamだと「Auto Shazam」が使える。1曲毎に認識開始の操作をするのではなく、聞こえてくる曲を次から次へと自動的に楽曲認識してくれるという機能だ。iPhoneをスリープさせていても機能する。DJの人は「これを使われるとわりと商売あがったりって感じ」とボヤいていたが、音楽を聴く側からしたら全部Shazam任せにしておいて後から「あの曲はコレだったんだ〜」と曲名がわかって便利ですな。

 なお、Shazamはインターネットに接続していないオフライン時でも使える。Auto Shazamも同様。たとえば機内モードにしておいても使える。

iPhoneをオフライン状態にしてアプリ版のShazamを使っている様子。Auto Shazamもオフラインで使える。

 手軽に使えるiOS組み込みShazam。そしてより高度なことにも対応するアプリ版Shazam。にしてもShazamスゴいっすね。久しぶりに使って、改めてその楽曲認識率の高さにびっくりした俺であった。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。