スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

こっ、このモバイルバッテリーは……買わざるを得ないッ!!!

我慢できずにポチっちゃった携帯用バッテリーたち

 先月、大容量・高機能モバイルバッテリーの記事を書いた。そこで「俺の場合、最近ではそーとーの理由がない限り、10000mAh以下のモバイルバッテリーは買わないのである!!! 買うなら大容量!!! 500〜600g以上あろうと嵩張ろうと、大容量のモバイルバッテリーを躊躇なくズギャッと購入ッ!!!」とか言っていたわけだ。

 その後も大容量・高機能モバイルバッテリーには目がない。のだが、しかし!!! ポータビリティに優れたモバイルバッテリーも好きなのだ。例えば↓こんなの。3年前にコストコにて激安で買ったものだ。

3年前にコストコにて6000mAhのモバイルバッテリー×2個セット税込3580円を衝動買い。出力は各ポート最大5V/2.0A出力で、2ポート合計の最大出力値も5V/2.0A。サイズは127×71×12mm。携帯性に優れたモバイルバッテリーである。

 でもまあ、今となっては平凡なモバイルバッテリーになってしまった。このくらいのサイズ感で10000mAhとかけっこーあるし。じゃあ買い替え……ないのである、俺の場合ッ!!!

 なぜならばッ!!! もうね、安くなった大容量になったコンパクトになったとかでモバイルバッテリーを買い足していると、モバイルバッテリーの数ばかり増えてしまうのだッ!!! そうだその通りだ、この俺のようにモバイルバッテリーを持て余すことになって、室内がモッタイナイおばけで満タン!!!

 上のモバイルバッテリーは3年前に購入したものだが、それ以前やその後にも「アーッ!!! コレ容量大きい!!!」とか「アーッ!!! これカッコイイ!!!」とかいった理由で似たようなモバイルバッテリーを購入してしまった。それらを順繰りに使ってはいるのだが、全然ヘタらず、まだまだまったく現役。

 何個もあるモバイルバッテリーを、基本仕事部屋で原稿書いてて毎日出歩くわけでもない俺のようなフリーライターが使っていても、モバイルバッテリーの寿命なんて、まぁァ〜来ない。寿命よりもモバイルバッテリー表面樹脂が加水分解してベタベタしてくる方が早かったりするのだ。

 そんなこともあって「以前は携帯性に優れたソソるモバイルバッテリーを買い集めるのが趣味であった」と定義し、その趣味は封印することにした。そういう理由からも「そーとーの理由がない限り、10000mAh以下のモバイルバッテリーは買わないのである!!!」と前に書いたのであった。

 のだが、しかし。でも、やはり。

 もし「そーとーの理由があった」場合はどうなのか? つい買っちうんスよ〜。いや〜結局モバイルバッテリー大好き。緊急時に役立つしネ♪ てなわけで、最近買ったモバイルバッテリーをご紹介。どれも「こっ……これは!!!」てな感じで、俺的には「買わざるを得ない大きな理由があった製品」である。

我慢できずにポチっちゃった携帯用バッテリーたち

 去年から今年あたりで非常に気になっていたモバイルバッテリーが、ケーブル内蔵タイプ。普通のモバイルバッテリーを出先で使うには、スマートフォンなどとつなぐUSBケーブルも携行する必要がある。ケーブル内蔵タイプなら、USBケーブル携行不要。便利そうだなぁ、と。

 だが、ケーブルの携行が面倒臭い程度で、これ以上モバイルバッテリー所有数を増やすのはマズい。モバイルバッテリーの寿命より俺の寿命が先に来る可能性さえある。

 なのだが、うっ!!! ぐぬぬっ!!! そういうのがあるのか!!! と買ってしまったのが↓コレ。写真と説明文にてご紹介する。

Amazonで購入したKYOKAブランドのモバイルバッテリー。容量30000mAhで3580円だった。質量は391gでけっこう重い。
給電用ケーブルを内蔵し、Lightning/microUSB/Type-Cに対応する。出力電流は最大2.1A。フツーに便利♪
そしてズギャーン!!! 充電用のType-Aプラグ(の中身だけのヤツ)付きケーブルも内蔵!!! つまりはコレをType-Aレセプタクルコネクタ(パソコンとかのType-Aポートですな)につなげば充電可能!!! これで給電用ケーブルも充電用ケーブルも必要ないゼぇ〜!!!
ケーブルは本体裏面にキッチリ格納される。不意に出てきちゃうこともない。
やや見づらいが、バッテリー残量を数値表示するLEDを内蔵。充電用ポートとしてUSB-CおよmicroUSBを備え、どちらも2.1A入力に対応する。出力用Type-Aポートもある。また、2つの白色LEDランプも内蔵し、連続点灯/点滅/SOSモールス点灯(および消灯)を切り換えられる。

 てゅーか、充電用USBケーブルまで内蔵というモバイルバッテリーは既に多々あるとは思う。だが、俺の「給電ケーブル不要ってだけでモバイルバッテリー所有数増やしちゃダメ」という自己的抑圧を突破するには、「充電用ケーブルも要らないョ!!!」という本製品の訴求は十分魅力的なのであった。

 十分な容量がありつつ、各ケーブルを内蔵。「あっケーブル持ってき忘れた!」という失敗がないのがいい。大容量なので場合によっては出張などでもUSB-ACアダプター不要になるかも。391gという重さをどう考えるか、ですな。

マジか!!! 給電ケーブル内蔵なうえに、コンセント直差し対応ッ!!!

 わーいかなり大容量だし全ケーブル内蔵のモバイルバッテリー買っちゃった〜♪ と喜んだ俺。だが、「もしかして?」と思って、Amazonで検索したら「あるのか〜ッ!!!」と驚いて即座にポチったのが↓コレ。こちらも写真と説明文でご紹介しよう。

Amazonで購入したOMKUYブランドのモバイルバッテリー。容量10000mAhで3880円だった。質量は約256gで、サイズは長辺160×短辺75×厚さ14mm。携帯しやすいサイズである。カラーは赤以外にも白や黒、それからブルーもあるようだ。
給電用ケーブルを本体サイドに内蔵。3本内蔵し、それぞれのコネクタはLightning/microUSB/Type-C。それぞれ最大出力電流は2.1Aで、合計最大出力電流も2.1A。
本体裏面。アーッ!!! 上に見えるのは!?
ズギャン!!! コンセントに直差しして充電できるACプラグも内蔵しているのだ♪ つまりはUSB-ACアダプターを使う必要がない。ただし、ACプラグ使用時は入力が100〜240V・50/60Hz・0.5Aとなり、入力電流量が少ないので、充電にはある程度時間がかかる。
他、充電用microUSBポート(最大入力電流2A)もあるので、出力の大きいUSB-ACアダプターを使った急速充電も可能。電池残量は4つの青色LEDで示すタイプ。

 コンセント直差し可能で、薄型で携帯性が良好、容量もまあまあ十分って感じのバランスの良い仕様がナイス。色もイイ感じ。ケーブル不要でUSB-ACアダプターも不要で、モバイルバッテリーのひとつの完成形ではなかろうか。

 偉いな〜とか思ったのは、ACプラグがしっかり穴あきである点。日本ではACプラグに脱落防止などのための穴あけが義務付けられているが、海外の製品だとこれを無視しているものが散見される。OMKUYブランドは、そういうところまでちゃんと考えてるんですな。

 てゅーか、OMKUYってなんて読むの? オムクイ? オムキュイ? 謎。

ソーラーパネル付きモバイルバッテリー、その凝った工夫に魅了された俺

 最後にソーラーパネル付きのモバイルバッテリー。まあ、アウトドア向けとか災害向けとか言って、よくあるカテゴリーの品。なのだが、買った一品↓には「これはソソるなぁ〜」という工夫があった。これも写真と説明文でご紹介してみたい。

Amazonで購入したBecharmingブランドのモバイルバッテリー。容量26800mAhで3999円だった。質量は約572g(後述付属パネル含む)で、サイズは長辺15.3×短辺8.5×厚さ3.5cm。充電用ソーラーパネル内蔵ということで、大きめ重め。
裏面にはLEDライトを内蔵し、点灯/SOSモールス点灯/ストロボ(および消灯)に切り換え可能。
出力用Type-Aポート×2を備え、どちらも2Aに対応。USB-ACアダプターなどからの充電に対応し、充電用にmicroUSBポートとType-Cポートを備えている。
背面の片側長辺には外せるパーツがある。
こんなふうに外せる。
この部分に、同梱の外部ソーラーパネルをマグネットで吸着&接続できる。
外部ソーラーパネルを接続すると、手帳型ケースっぽい見栄えに。
外部ソーラーパネルを広げると、こんなふうに。内蔵1枚+外部3枚で、合計4枚のソーラーパネルで充電できるモバイルバッテリーなのだッ!!!
バッテリー残量は4つの青色LEDで示される。ソーラーパネルから充電している時は、別途緑色のLEDランプが点灯する。
ソーラーパネル充電時にフックで吊すためのリングも内蔵されている。
ところで、先程の“外せるパーツ”ですけど……
本体と外部ソーラーパネルの接続部に、マグネットで吸着して保管しておけるッ!!!

 とまあ、非常にしっかりデザインされたソーラーパネル内蔵&外付けパネル使用可能のモバイルバッテリーなのであった。芸が細かいというか日本人的嗜好にマッチするというか、かなりマニアックな設計者がデザインしている? ここまで凝ったソーラーパネル式のモバイルバッテリーは見たことがナイ!!! つーわけで、ポチッとしちまったのであった。

 てな感じの「買わざるを得なかったモバイルバッテリー×3品」。モバイルバッテリー好きの方は、ぜひチェックしてみてほしい!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。