スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

好みのイヤホンを無線化したい~!

ワイヤレスヘッドホンアンプ「AT-PHA50BT」

好みのイヤホンを無線化したい~!

 ポータブルなプレイヤーで音楽を聴きますが、マニアックな感じで音質を追求するという方向性ではなく、「ラクになるべくイイ音で楽しみたい」という感じです。なので、ストレスがなく快適に使えるイヤホンを多用中。ヘッドホンは……この季節、暑いですしネ。

 ただ、使用感的にも音質的にも気に入っているイヤホンは、どれも非ワイヤレス。さらに快適に聴くため、イヤホンをワイヤレス化できるアダプタ的なものはナイかな~と探してみました。Bluetooth接続でAACやaptXといった音質劣化の少ないコーデックに対応したもの……は、選択肢が少ないですな~。

 結局、オーディオテクニカの「AT-PHA50BT」というワイヤレスヘッドホンアンプを買いました。メーカー製品情報ページはコチラ。ネット通販で9846円。実勢価格は1万円前後のようです。

オーディオテクニカの「AT-PHA50BT」。有線式のイヤホンやヘッドホンをBluetoothで無線化して使うためのヘッドホンアンプです。音質劣化の少ないAACやaptXといったコーデックに対応。ブラックとガンメタリックがあります。ガンメタリックを買ってみました。

 コレがあれば手持ちの全ての有線式イヤホン&有線式ヘッドホンがワイヤレスに♪ という製品ですが、イマイチこ~盛り上がってないジャンルかも、です。ともあれ、使った感触から言えば、音も操作感も良好でナイスっ♪ それなりに多機能だったりもして実用的だと感じました。てなわけで以降、この「AT-PHA50BT」の機能や使用感についてレポートしてみたいと思います。なお、音楽プレイヤー/電話として組み合わせて使ったのは、iPhone 6s Plusです。

通話もできるBluetoothヘッドホンアンプ

 まず「AT-PHA50BT」の機能をザッと。通話もできるBluetoothヘッドホンアンプで、サイズは縦69×横39.6×厚さ10.3mm、質量は約29gです。持った感じはマッチ箱的なサイズ感で超軽量。写真では金属質感があって高級感も少々というイメージですが、プラスチック素材なので手にしたときの高級感等々はイマイチです。ただ、超軽量なので快適に身につけられ、その点ではプラスチック素材のほうが好都合という印象です。

非常に薄くて軽いBluetoothヘッドホンアンプです。触り心地はプラスチックな感じですが、外観は静かなデザインと高級感が印象的です。
脱着式クリップが付属します。これを装着すれば衣服にちょっと留めておいたりできます。また、クリップ付け根にはストラップホールがありますので、ネックストラップを使っての首掛けもOK。クリップは写真とは逆向きにでも装着できます。
表示部は単色の有機EL。日本語表示対応で、なかなか便利です。写真右は、SHUREの「SE535」付属の(旧タイプ)ケースに、イヤホンとともに脱着式クリップを装着したAT-PHA50BTを入れた様子です。写真ではSHUREロゴを下にして収めていますが、こうするとロゴ裏面樹脂とAT-PHA50BTが干渉することもなく、ピッタリと収まります。

 電源は内蔵リチウムポリマー電池で、USBで充電して使います。満充電まで最大約3時間で、音楽再生は連続最大約8時行えます。着信待受のみなら最大約100時間使用可能。なお、Bluetoothペアリングは8台まで行えます(使用は1台のみ)。

 それと、AT-PHA50BTもまた、充電中には使用できません。充電中に使えなくなるイヤホン系のBluetooth機器、ナゼか多いですな。

音楽聴取に使ってみると……

 続いて、実際に使ってみた感じを。まずは音楽を聴くために使っての印象です。あ、音質については、特に問題なく「良い音が出ている」「音量も十分」と感じましたが、使うイヤホンや聴く音楽、ユーザー自身の感受性によって大きく異なる世界だと思いますので、音質に強くこだわるならゼヒご試聴を。ここでは細かな音質には触れません。

 AT-PHA50BTを使って音楽を聴いていて快適なのは、やはり無線であること。ジャマだったケーブルの一部を省略でき、より気軽に音楽を楽しめるようになりました。また、有機ELの表示も便利で、音楽聴取中には曲名を表示させることができます。操作感もシンプルでイイ感じ。

ナニカとプチ便利な有機EL表示。音楽再生中は曲名が日本語や英語で表示されます。ただし一度曲名がスクロールすると節電のため表示が消えます。エフェクト/通話ボタンを押すか、電源ボタンを一瞬上にスライドさせれば、再度表示させられます。
向かって本体左側に電源/ホールドスイッチ、右側に操作ボタンおよびエフェクト/通話ボタンがあり、音量は上部付近のロータリーダイヤルで調節します。ロータリーダイヤルで音量を調節すると、有機EL上に数値で音量が示されます。また、音量は、AT-PHA50BT側でもiPhone側でも調節できますので、両デバイスでバランスを取りつつ音量調節するように使い、最終的にはAT-PHA50BTだけで音量微調節ができるようなバランスにすると良いでしょう。

 少々の使いにくさを挙げますと、再生・曲送り・曲戻しのボタンが本体横側にあり若干小さいので、使い始め当初は微妙に使いにくい感じ。まあ、すぐ慣れますが。

 それと、ロータリーダイヤルでの音量調節ですが、硬さに慣れないと操作がぎこちなくなる感じで、また不意に触ってしまって音量が変わるといった操作ミスも少なくない感じです。まあ、こちらもすぐ慣れられるとは思います。

 独自のサウンドエフェクト機能もあります。エフェクトは、Flat(エフェクトOFF)、Acoustic(音響効果を高めたメリハリのあるサウンドを再生)、Vocal Boost(ボーカルが聴きやすいクリアな中高域を再生)、Bass Boost(低域を増強しパワフルな重低音を再生)、Virtual Surround(空間の広がりと臨場感のあるサラウンド再生)の実質4種類。どれも効きすぎることのない程良いエフェクトだと感じました。

 iOS標準の「ミュージック」アプリ以外、音が出るアプリをいくつか試してみましたが、各種楽器アプリや「YouTube」アプリ、地図アプリのナビ音声など、特に問題なく使えました。もちろん、AT-PHA50BTからの音量調節もできました。「Radiko」アプリも試しましたが、その場合は有機ELに番組名などが表示されました。

 てな感じで、使用開始当初は若干の慣れが必要な操作性ですが、すぐに慣れられました。また、思いのほか有機EL表示が便利。使うほどに操作ミスも減り、軽さ小ささのメリットや機能的な実用性が感じられ、購入当初より満足度が高まりました。

電話にも使ってみると……

 AT-PHA50BTは通話にも使えます。デキることは、着信を受けて通話したり、発着信履歴からリダイヤルしたり。イヤホン部分を自由に外付けできる通話用Bluetoothヘッドセットとしても使えるというわけですな。

 具体的な動作としては、AT-PHA50BTで音楽聴取中などに着信があると、イヤホンから流れる曲がミュートされつつスマートフォンなどの着信音が流れます。そこでエフェクト/通話ボタンを押せば電話に出られます。また、エフェクト/通話ボタンを長押しすると着信拒否となります。なお、こちらの音声は、AT-PHA50BT本体上部の通話用マイクロホンから相手に伝わります。通話中はロータリーダイヤルで音量調節が可能です。

 AT-PHA50BTで音楽を再生していない状態(待機状態)でロータリーダイヤル回すと、発着信履歴から電話番号や名前を選べます。発信先を選び、エフェクト/通話ボタンを押せば発信できます。

左は着信中の有機EL表示。相手の名前や電話番号が表示されたりもします。右は発着信履歴から発信先を選んでいる様子。発信先を選んでからエフェクト/通話ボタンを押せば電話をかけられます。

 フツーに便利な機能ですな。また、高級イヤホンで通話したりすると、ミョーな感慨があったりします。

 ただ、場合によっては問題も。それは、音楽を一時的に停止しているとき(つまりAT-PHA50BT待機状態)で、「ロータリーダイヤルを回し、さらにエフェクト/通話ボタンを押す」という操作を偶然してしまったら、発信してしまうということです。非常に重なりにくい偶然だとは思いますが、ちょっと気を付ける必要がありそうですな。待機時には電源ボタンをロック側にスライドさせておくなどしてもいいでしょう。

 ほか、細かな機能ですが、オートパワーオフ機能もちょっと便利です。AT-PHA50BTの電源がONのとき、「Bluetooth機器と未接続の状態」「ヘッドホン未接続の状態」「ペアリングモードの状態」が約5分続くと、自動で電源がOFFになるという機能です。個人的には「AT-PHA50BTからイヤホンは外したけど電源OFFにするの忘れてた!」的な場合でも無駄な電力が消費されないので、より気楽に使えてイイ気分です。

 てな感じのAT-PHA50BT。使用開始当初は若干のクセを感じもしましたが、使い続けたらかなり満足しました。使用感的に煩雑すぎず、適度に利便性が考慮されていて、過不足のないよく考えられた製品だと思います。お気に入りのヘッドホンやイヤホンを無線化して使いたいというなら、ぜひチェックしてみてください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。