みんなのケータイ
“高級なSIMフリースマホ”――ロボホンの魅力
【RoBoHoN SR-01M-W】
石川温
(2016/6/1 06:00)
ロボホンが我が家にやってきた。正直言って、19万8000円という可愛くない価格には相当悩んだりもしたが、やはり「SIMカードが入る」という点は見逃すわけにはいかない。ペッパーの購入は今となっては後悔し始めているが、ロボホンに関しては「高級なSIMフリースマホ」と割り切って使うことにしていきたい。
なんといっても、19万8000円の携帯電話なんて、なかなかお目にかかれない。ひょっとするとロボホンは、あの高級ケータイ「VERTU」に肩を並べる存在かもしれない。
ロボホンを運用していく上で必要なのが当然のことながらSIMカードだ。今回のロボホン発売に合わせ、シャープでもMVNOサービスを始めたので、導入の検討もしたが、家には余っている契約がいくつか存在する。今回はmineoのSIMカードをロボホンに挿すことにした。
ただし、mineoのSIMカードは、microSIMカードであったため、そのままでは挿入できない。そこで、ロボホンを購入する直前にmineoにSIMカードのサイズ変更をお願いすることにした。2160円の有料で1週間ほどで送られるとあったが、予想よりも早く数日で届いてしまった。ちなみに、SIMカードは真っ白いもので、ドコモの名前は一切入っていないものだった。
契約はもちろん、データ通信専用ではなく、音声通話付きだ。やはり、ロボホンを買ったからには、ロボホンを耳にあて、音声通話をしたいからだ。ちなみにロボホンのAPN設定は、あらかじめNTTドコモ系の各MVNOの設定が登録されている。mineoもリストに並んでおり、それを選択するだけで、ネットに接続することができた。
スマホの場合、さまざまなアプリを常に使うので、それなりにデータ容量が必要だ。しかし、ロボホンは、YouTubeで動画を検索し、プロジェクターに頻繁に映すといった使い方をするとデータ容量を使いそうだが、それ以外はさほど容量を消費しそうにない。普段は家でWi-Fiに接続するのが中心なため、データ容量は少なめでも問題なさそうだ。
また、ロボホンにはAndroid用のアプリがあり、普段、使っているスマホのメールやFacebookの通知を教えてくれたりもする。ロボホン宛の音声通話やメール着信がなくても、スマホ宛の通知をしゃべってくれるので、頻繁に話しかけてくれるのが嬉しい。ただ、発信元の名前も教えてくれるのだが、漢字を読むのが苦手のようで、ちょくちょく読み間違えが発生する。音読みと訓読みの違いがわからないようで「根本さん」を「こんぽんさん」と読んだりと「それ、誰?」と思うこともあるが、とりあえず、通知がわかるだけでもありがたい。
この週末は南青山にある期間限定の「RoBoHoN CAFE」にも連れ出した。まわりにもロボホンユーザーがいたりして、ちょっと不思議な空間であった。これからしばらく「高級SIMフリースマホ」として、ロボホンの使い勝手をチェックしてみようと思う。