みんなのケータイ

 Amazonが昨年発売したセットトップボックス「Fire TV」。Amazonのプライム会員なら追加料金なしで見られる映像サービス「プライムビデオ」をテレビで観るための端末だ。4K映像にも対応した上位機種から、実売5000円のスティック型までラインナップされている。

小さくてもサクサク動く上位機種「Fire TV」

 実はこの「Fire TV」、「プライムビデオ」以外の動画サービスも観ることができる。さまざまなサービスを利用できるプライム会員の、「おまけ」として考えられると、十分すぎるほど充実しているのだが、やはり、ラインナップが弱いコンテンツもある。ほかの動画サービスも利用して補完すると、エンタメライフがより充実するのだ。

 「Fire TV」の発売当初から、「Hulu」や「Netflix」、「GyaO!」などが対応している。そこにこの間(3月17日)、新たに「dTV」も加わった。

Fire TVでdTVを観られる日がついに来た!

 dTVはドコモの動画サービスだが、他社のスマートフォンでも利用できる。Chromecastに対応しているほか、専用のセットトップボックス「dTVターミナル」も提供しているが、新たに買い足さなくても「Fire TV」でも観られるようになったのは嬉しいところ。

 やはりテレビではリモコンで操作する方が馴染んでいるし、「Fire TV」では軽快に動作するし、読み込みも有線LAN経由なので早い。

 「dTVターミナル」で対応しているテレビ向けのUI「ザッピングUI」は、「Fire TV」でも利用できる。ジャンルごとにコンテンツが全画面で表示され、放っておくと予告編を次々に再生するのだ。目まぐるしく映像が変わるが、テレビのような印象で、ジャンルを切り替えるとチャンネルが変わるといった感じで、違和感なく流し見できる。

まるでテレビのようなザッピングUI
レンタル対象作品をFire TVアプリから借りることはできない。スマホで借りて観てね、とのこと

 もちろん、一覧表示からコンテンツを探すこともできる。検索機能もあるが、リモコンでやや使いづらい。Fire TVには音声検索機能もあるが、音声検索で検索できるのはAmazonのコンテンツだけという仕様。dTVは悪くないが、少し不便なところ。

 また、「dTV」は5台までの機器の登録に対応している(同時再生は1台まで)。スマートフォンで再生した映像の続きをテレビで再生したり、その逆でテレビで観ていた続きを外出先からスマホで観たりできる。ご飯前に観始めた映画を途中で止めて、お風呂でタブレットを使って観る、という風に使えて便利便利。

エイベックス系のサービスでもある「dTV」、ミュージックビデオが強い印象。筆者は海外の短編作品を集めた「ショートショート」がお気に入り
検索するならキーボードを用意するか、スマホで検索してクリップしておくといいかも
読み出しも早い

 ところで、筆者が普段もっとも利用しているサービスは「プライムビデオ」でも「dTV」でもなく、「dアニメストア」だったりする。今はChromecastで利用しているが、今後もし「Fire TV」に対応したら、高速サクサクで動画ライフがますます充実……するといいなあ。