みんなのケータイ

 「Quick Charge 2.0」という規格はご存じだろうか? 詳しくは本誌「ケータイ用語の基礎知識」での解説記事をご参照いただきたいが、筆者が使用している「isai VL LGV31」をはじめ、最近発売されたスマートフォンの多くがこの規格に対応している。

 元々、microUSBケーブルを使った充電は5V/0.5Aという仕様だったが、バッテリーの大容量化に伴って5V/1Aや5/2A、最近では5V/2.4Aといった電流を増やすことで急速充電を実現していた。これに対し、Quick Charge 2.0では、9V/1.8A、12V/1.35Aといった風に電圧を上げることで、対応端末での急速充電を実現している。ちなみに、ドコモでは「急速充電2」という表現で、この規格をサポートしている。

 キャリア純正品としては、ドコモの「ACアダプタ 05」やauの「共通ACアダプタ05」があるほか、ソフトバンクがSoftBank SELECTIONブランドで対応のACアダプターを販売している。ただ、こうした純正品はいずれもケーブル一体型となっており、いざという時にPCと接続できなかったり、誤差の範囲ではあるが、少しかさばったりと、使い勝手の面ではやや不便なところもある。

 筆者が使用しているエレコムの「MPA-ACUQN000BK」は、ケーブル分離型。電源プラグ部は折りたたんで本体に収納できるので、コンパクトに持ち歩ける。実際のところ、ケーブル分離型であるメリットは他にもある。例えば、泊りがけでの出張時にモバイルバッテリーと併用する場合もmicroUSBケーブルを1本だけ持ち歩けばよいので、カバンの中はすっきりするだろう。

Quick Charge 2.0対応のMPA-ACUQN000BK

 お盆休みや夏休み、この先の秋の行楽シーズンに旅行に出かける方も多いと思うが、気がゆるみまくって就寝中に充電するのを忘れ、目が覚めてアタフタ、なんてこともある。そんな時でもQuick Charge 2.0対応アダプターがあれば、以前よりも短時間で充電できるので、ゆるい生活を満喫できるだろう。

 「Quick Charge 2.0」もしくは「急速充電2」に対応したスマートフォンをお使いで、これからACアダプターを購入しようと考えている方は、ぜひ同規格への対応の有無を確認いただきたい。