みんなのケータイ

 筆者は、よくうっかりしていて、よくモノを失くす。小銭くらいなら仕方ないとあきらめるのだが、先日スマートフォンを失くしてしまった時には、さすがに顔面蒼白になった。

 しかもSIMロックフリー端末、大手キャリアのようにケータイ保障を使うこともできない。なんとかして見つけなくては……という時に思い出したのが、Google謹製の端末発見ツール「Androidデバイスマネージャー」だった。

 このツール、2013年より提供されているのでご存知の方も多いだろう。Googleアカウントでログインすることで、アカウントに紐づけられたAndoridスマートフォンがどこにあるのか、マップ上で表示したり、端末にロックをかけたりといったことができるものだ。

 結果から言うと、このAndroidデバイスマネージャーで、端末を発見することはできなかった。「電源が切れていた」のだ。デバイスマネージャーでアクセスしたときに初めて検索する仕組みのようだ……。

Androidデバイスマネージャー。ブラウザとアプリの両方で利用できる
電源が入っていない場合、探すことはできないようだ……

 諦めずにGoogleアカウントの管理画面を漁っていたら、2つのツールを発見した。「Googleマップ ロケーション履歴」「Google 端末情報」だ。

 「Googleマップ ロケーション履歴」は、使っているAndroid端末からGoogleが収集したユーザーの行動履歴を、Googleマップ上に表示できるというもの。履歴は、日単位で表示され、立ち寄った場所がマップ上のスポットとして表示されていたり、撮った写真が表示されていたりして、Googleの凄みを感じさせる。

Googleマップのロケーション履歴。あの日あの時いった場所が一目瞭然
Googleアカウントに接続した端末をすべて把握できるGoogle 端末情報。その日の最後に同期した時間が表示されるようだ

 「ロケーション履歴」は、すべてのデバイスから収集した情報を統合したものなので、その時どの端末を持っていたのかあったのかはわからない。そこで、「Google 端末情報」と組み合わせて利用した。これは、Googleアカウントに接続した端末が、どのタイミングで接続したかを時系列で表示するツール。探したい端末をみていると、最後に接続したのは3日前となっていた。

 そこでその日に寄った場所、使った交通機関を「ロケーション履歴」から思い出し、しらみつぶしに問い合わせ。結果は……どこにも無し。

 失くしたと思った端末は、家の中にあったのだ。2時間ほど家探ししてついに発見した……。ほっと胸をなで下ろしながら、探している過程で知った、Googleの情報収集(と表示)能力がすさまじいものだとしみじみ感じてた出来事だった。