みんなのケータイ

 Apple MusicやLINE MUSIC、AWAなど、この夏は定額制音楽配信サービスが矢継ぎ早に登場しました。私自身は音楽が嫌いではないものの、常に音楽が必要だと思うほどではなく、これら定額制音楽配信サービスは一応確認はしていますが、積極的に利用することにはならないと思われます。最近はCD購入も音楽のダウンロードもめっきりしなくなり、もちろん夏フェスには一度も行ったことがありません。原稿執筆も読書もうたた寝も無音状態の方が望ましい方です。

 ただ、それでもiTunesで手持ちのCDをリッピングして、iPhoneで聴く程度のことはしています。というか、そうやって気に入った音楽を持ち歩き、疲れたときや暇なとき、移動中に聴くことは大好きです。iPhoneの「ミュージック」アプリのシンプルなUIに慣れきっていたので、Apple Musicが始まってアプリが更新されたときには少し残念に思いました。そのうち慣れるでしょうけど。

 音質にもまったくこだわらないというか、違いがわからない人間なのですが、少し前に知り合いからノイズキャンセル機能付きのイヤホンをもらったことで、音がよいことの気持ちよさ、快適さに気が付き、以前よりは音に注目するようになりました。そこで、g03の音楽機能がどうなっているか調べてみたというわけです。

 ZTEのサイトによると、g03はオーディオ専用デバイスとして、国内では初となる旭化成エレクトロニクス(AKM)のAK4375AをDACに採用。多数の実績と定評のあるVELVET SOUNテクノロジーにより原音に忠実な高品位サウンド再生を可能にし、音の力強さ、バランス、臨場感など、オーディオ機器レベルのサウンドが楽しめるとあります。

本体設定の「音声と通知」に「Hi-Fi」の設定がある。Hi-Fiサウンドに対応しているのはデフォルトアプリのみのようだ

 これは期待できると、お気に入りの音楽を取り込んで聴いてみました。設定の「音声と通知」に「Hi-Fi」の設定があり、「音楽」アプリや「Google Playミュージック」アプリなどでHi-Fiサウンドが聴けそうです。Google Playからいくつか音楽プレーヤーアプリを探してインストールしてみましたが、予想通りg03のHi-Fi機能には対応できないようです。ちなみに、Hi-Fiが有効になるのはヘッドフォンを利用しているときだけです。

 さて、実際に聴いてみたところ、私の耳の性能のせいかもしれませんが、違いがまったくわかりません。音楽アプリではプレーヤー画面や通知パネルのウィジェットでHi-Fiボタンをタップして、音楽を聴いている最中にHi-Fiのオン/オフを切り替えることができるのですが、それで比較してもわかりません。音自体はどちらも十分きれいな音だと思います。Hi-Fiは多くの電力が消費されるということなので、使わなくていいかと思っています。

音楽アプリのプレーヤー画面とウイジェット。Hi-Fiボタンがあり、タップすることでオン/オフを切り替えられる
こちらはGoogle Playミュージックアプリ。Hi-Fiサウンドを聴くことはできるが、プレーヤーにオン/オフボタンはなし

 音よりも、アプリの方が少し気になりました。私は音楽をAndroid端末に取り込む際、MacのiTunesからアルバムをそっくり端末のMusicフォルダにドラッグ&ドロップしてコピーしているのですが、g03の音楽アプリだとアルバムの曲順がバラバラになってしまいます。一方、Google Playミュージックアプリはアルバムの曲順は正しく並ぶのですが、プレーヤー画面やウィジェットにHi-Fiボタンが表示されません。

音楽アプリ(左)とGoogle Playミュージックアプリ(右)でアルバムを表示。音楽アプリはアルバムの曲順がバラバラになってしまった。取り込み方が悪かったかと反省したが、別にインストールした音楽プレーヤーでもちゃんと順番通り表示されたので、音楽アプリにはがんばってもらいたい

 聴き比べた結果、Hi-Fiは利用しないのでボタンがなくても問題なく、アルバムを曲順通りに聴くのも好きなので、g03の音楽アプリは残念ながら使えません。いろんな音楽プレーヤーアプリをじっくり試してみたいとは思いつつ、それほどこだわりもないので、Google Playミュージックアプリで満足してしまうことでしょう。