みんなのケータイ

 2015年になってから次々と新製品を送り出しているマイクロソフト。そのラインナップはハイエンドよりもミッドレンジやエントリーモデルを拡充させており、先進国で一巡したスマートフォン利用者の買い替え需要よりも、新興国などでのこれからスマートフォンを使い始めるユーザーをターゲットにした製品を増やしている。おそらくハイエンドモデルはこの夏のWindows 10の正式登場以降に製品を拡充していくのだろう。

 エントリーモデルは値段が安いため、先進国でも2台目、サブ用途として需要があるかもしれない。筆者も普段はAndroid端末をメインに使っているが、サブとして利用しているLumia 535よりもコンパクトで毎日一緒に持ち歩いても苦にならないサイズのものが欲しい、ということでLumiaシリーズの一番下のモデルとなる、Lumia 435を購入した。このLumia 435はギリシャで約80ユーロで購入、日本円で1万円ちょっとだ。

Lumia 535(左)と並べたLumia 435。だいぶコンパクトだ
4インチモデルなので片手でも楽に持てる大きさ

 だが、Lumiaおなじみのカラフルなボディは値段相応ながらも安っぽさを感じさせず、iPhone 4とほぼ同じコンパクトサイズのため持ちやすい。スペックはSnapdragon 200に4インチWVGAディスプレイと低いものの、OneDriveに保存したデータやOfficeファイルもきちんと表示してくれる。低スペックながらも結構普通に使えてしまうあたりはWindows Phoneの利点だろうか。

 また、カメラも200万画素だがスナップ程度なら十分。サブ端末と割り切ってきちんとした写真はメイン端末で撮影すれば問題ない。なお、本体スペックはほぼ同等でカメラを500万画素にしたLumia 532も販売されているが、この程度の差であれば割り切って価格の安いLumia 435にしたほうがお買い得感があるだろう。

この画面解像度で最少アイコン横6列表示も可能。OneDrive保存のExcelデータも難なく表示
Webもソーシャルも閲覧程度なら十分実用的だ

 マイクロソフトによると、このLumia 435もWindows 10へのアップグレードが予定されている。さすがにフル機能を使うにはスペック不足は否めないものの、Windows PCのコンパニオンとしていつでも使えるWindows小型機としてLumia 435のようなエントリーモデルを買うのもいいのかもしれない。筆者もしばらくは持ち出し用のWindows PhoneはこのLumia 435になりそうだ。