みんなのケータイ

isai VL LGV31

 昨年末の「俺のケータイ of the Year」で記した通り、「isai VL LGV31」に機種変更した。その際にも書いたが、3Gを省略し、LTEのみの対応という思い切った仕様のため、実際に使ってみるまで内心ドキドキだったのだが、蓋を開けてみると、筆者の生活圏ではわりと普通に使えている。年末年始に実家(黒部市)に帰省した際も、とくに支障なく使えていた。

 まあ、KDDIにしてみれば、キャリアとして自信があったからこそ、そういうアグレッシブな端末を出せたのだろうが、一般ユーザーはもちろんのこと、筆者をはじめとする報道関係者も事前に“実際にどの程度使えるのか”を試す機会が無かったのは少し残念だった。直前までネットワークのチューニングを行っていたのかもしれないが、不安を抱えたままでは一括8万円もする端末を購入するには勇気が必要になる。

筆者はisai FL用のシリコンカバーを購入して使用。isai VL用のアクセサリーがあるかどうかはお店次第

 そんな不遇の船出となったisai VLなわけだが、実際に購入したユーザーとして悲しいのは、isai VL用のケースやフィルムが少ないところ。というのも、外形寸法から各種端子、ボタンが前モデルの「isai FL LGL24」と全く同じであるため、isai FL用のものがそのまま使えてしまうのだ。その結果、アクセサリーメーカーはisai FL用のものをisai VL用としてそのまま流用。店頭では「isai VL対応」というシールを貼るなどして順次対応しているようだが、物によってはisai VLで使えるという説明も無いまま陳列・販売されるという事態となり、こうした背景を知らないユーザーからすると、非常に残念な状況と映ってしまう。また、isai FLとisai VLはボディカラーのナインナップが異なるため、流用できたとしても微妙に色が違うなど、なかなかの疎外感である。

 ここまで散々愚痴っておいて言うのも何だが、物(端末そのもの)は決して悪くないし、確かにVoLTEの音は良い。それだけに周囲の環境が残念に感じるのだ。