みんなのケータイ
SHL22の重箱の隅をつつく
【AQUOS PHONE SERIE SHL22】
湯野康隆
(2013/12/13 06:00)
後継モデルのSHL23が出た今もなお「AQUOS PHONE SERIE SHL22」を使い続ける筆者だが、それだけ満足度が高い機種ということだろう。とはいえ、全く不満が無いかというと、細かいところでいくつか不満に思うところもある。
一つはBluetooth。筆者の場合、週末になると車を運転する機会が多いので、運転する際にはBluetoothでカーナビにつないでハンズフリー通話を利用することになる。従来、ダッシュボードの真ん中あたりにホルダーを取り付け、そこに端末を載せていたのだが、サイズ的に収まらなくなったため、エアコン送風口に取り付けるドリンクホルダー一体型のタイプを購入し、運転席ドア側にこれを取り付けて利用することにした。
すると、時折カーナビがSHL22を見失うようで、端末側で電話に出なければいけなくなる場面が何度かあった。設置場所を変更したとはいえ、さすがに車内でリンクが切れるようでは厳しい。端末側にもハンズフリー機能が搭載されているので、それを有効にして、カーオーディオの音量を絞れば何とかなるものの、今までにはあまり遭遇しなかった症状なので、どうもスッキリしない。
もう一つはMHL非対応というところ。microUSB端子から変換アダプターを経由してHDMI端子を持つテレビなどに映像を出力できるのがMHLだが、SHL22はMiracast対応ということでMHL機能が省略されてしまっている。
自宅での利用を想定するなら、Miracast対応のテレビがあれば、それとワイヤレスでつなぐのが最も便利なのは理解できる。しかし、出張や個人旅行でホテルの部屋にあるテレビに出力したいとなった場合、最も現実的なのはMHL(HDMI)の利用だろう。まあ、そういう利用シーンはさほど多くないのかもしれないが、Miracastに対応するテレビがまだまだ少数派という状況なだけに、MHLに見切りをつけるにはちょっと早すぎたような気がする。
このほか、他キャリア向けのモデルではmicroUSB端子のキャップレス防水化が進んでいるのに対し、SHL23でも頑なにキャップ有りを貫いているあたりは、日々ストレスに感じる部分だ。
逆に、それ以外には特にこれといった不満は無く、未だに満足度は高い。本当、もう一声といった感じなのだ。正直なところ、SHL23でこれらの課題が解決されていれば速攻で機種変更、と行きたかったところだが、状況的には変化は無いようなので、悩み続けたまま現在に至っている。