みんなのケータイ

 発売後、不具合の修正などで、すでに4回のソフトウェアアップデートがかかっている「GALAXY S4 SC-04E」。筆者はアップデートファイルが配信されると、すぐに適用するようにしている。自分もくまなく変更履歴を確認しているわけではないが、ドコモが公開している情報はごく一部。時には、思いもよらなかった機能が追加されていることもある。

以前は「通話を追加」だった左上のボタンが、「録音」に変わっている

 最近気づいたのは、通話中の録音機能だ。通話中に本体を耳から離すと、画面が自動的に点灯する。そこには、2×3のボタンが並んでおり、以前は左上から「通話を追加」「キーパッド」「通話を終了」「スピーカー」「消音」「ヘッドセット」という内容だった。この「通話を追加」がいつの間にか、「録音」に変わっていた。試しにこのボタンを押してみると……通話が録音できる。こちらの声と相手の声、両方が記録され、ファイルはプリインストールアプリの「ボイスレコーダー」から参照できた。

 こういう仕事をしていると、電話で取材して関係者からコメントをもらう場合が結構ある。ただ、出先だと録音ができず、忘れないように必死で覚えて通話が終わったら要点をすぐにメモするか、テーブルのある場所なら通話しながら必死でメモを取るということが一般的だった。この機能があれば、その必要がなくなり非常に便利だ。PCに移して音声を再生してみたが、音質も合格点。30分以上の電話コメントをもらうときにも、活用できた。

録音ボタンを押すと、通話時間の下に録音時間が表示される
ボイスレコーダーには、「通話記録 電話番号 連番」というファイル名で保存される。ファイル形式は「.amr」。アップルの「QuickTime Player」などで再生できる

 と、この原稿を書くために録音機能について調べていたところ、実はこれ、発売当初からGALAXY S4に搭載されていたことが分かった。どうやら、アップデートでユーザーインターフェイス(UI)が変わったようだ。以前は、通話中にメニューキーを押し、そこから録音を選択していた。それが、より上の階層に移ったというわけだ。取扱説明書は、しっかり読むべきだと痛感した(笑)。

 今までは機能があること自体に気づいていなかったので当然使う機会はなかったが、通話中の画面にボタンが置かれただけで一気に利用頻度が上がりそうだ。便利な機能でも、見せ方次第で埋もれもすれば、目立ちもするという事例だと思う。また、こうした日常的に利用する機能(今回であれば通話)についての変更は、「下記以外にも、より快適にご利用いただくための更新や一部仕様および表示変更などが含まれています」に含めず、詳細をしっかり告知してほしい。せっかく手間をかけて便利な機能を表に出したのなら、それはどんどんアピールしていくべきだと感じた。