みんなのケータイ

 auのXperia VL SOL21を購入した。昨年11月2日から発売されたauの冬モデルは、全機種がLTEに対応し、それぞれが個性を持つ魅力的なラインナップだと感じている。どのモデルを買おうかと、いつになく迷ったのだが、手にしっくり馴染むサイズ感と、カメラの性能と使い勝手の良さに惹かれ、Xperia VLを選んだ。

 最近のスマホのカメラは、高画素、明るいレンズ、裏面照射型センサーが当たり前になり、デジカメに劣らない画質で撮影できる機種が増えているように思う。

 筆者は、撮影を要する仕事では、デジタル一眼レフやミラーレス一眼を使っている。自身で絞りなどを調節して、思いどおりのイメージで撮れるのは便利だが、急いでいる時にはレンズ交換が面倒だったり、ピント合わせに時間を要したりすることもある。とくに、物に近づいて接写するときなどは、スマホのカメラのほうがパシャパシャと連写できて便利かもなぁ、と感じることもある。

 現行のスマホの中で、カメラがすごい! と感じているのは、iPhoneとXperiaだ。iPhoneは、細かい設定はできず、基本的にはカメラまかせで撮る仕様だが、遠景でも近景でも実にキレイに撮れるように思う。被写体にグッと近づいて撮ると、背景がいい感じでボケたりするのにも驚かされる。Xperiaも、カメラまかせでキレイに撮れる仕様だが、ユーザー任意の設定ができるのも便利。暗い場所でも、フラッシュを使わず、その場の雰囲気を生かした写真を撮れるところも気に入っている。

 筆者が、Xperiaシリーズを使うのは3台目なのだが、今回購入したXperia VLには「プレミアムおまかせオート」という実に便利な機能が追加されていた。撮影時に被写体や撮影シーンなどを認識し、自動で最適な設定が行われる機能なのだが、これが、かなり賢い。他のスマホにも同様の機能は搭載されているが、賢さでは一歩も二歩もリードしているように感じる。常にこの「プレミアムおまかせオート」にしておけば、まず失敗することはないと思えるほどだ。

 Xperiaのカメラが簡単にキレイに撮れることは実感しつつも、デジカメと撮り比べることはしていなかった。そこで、仕事で使っているソニー製のミラーレス一眼NEX-5Nと撮り比べてみることにした。NEX-5Nには純正の18~55mmレンズを装着して「おまかせオート」で、Xperia VLは「プレミアムおまかせオート」で撮影した。

 では、撮影した中から何枚かの写真を紹介しよう。

NEX-5で撮影。近景から遠景まで美しい色で撮れた
Xperia VLで撮影。若干色味は異なるが、十分キレイに撮れた
NEX-5で撮影。近づいて撮れるには、これが限界
Xperia VLで撮影。ここまで近寄ってもピントが合った
NEX-5で撮影。逆光でも自然な明るさで撮影成功!
Xperia VLで撮影。やや白っぽい写りになってしまった
NEX-5で撮影。夕景も非常にキレイに撮れた
Xperia VLで撮影。こちらも満足できる一枚に

 どうです? 細かい部分までチェックすると、やはりNEX-5に軍配が上がりますが、スマホでここまで撮れたら十分だと思いませんか? 素人でここまで撮れたら御の字ですよね? 素早く起動でき、素早くピントを合わせられるのもXperia VLの魅力。このカメラで、どんどん撮影を楽しんでいきたいと思います。