ニュース

圏外でもドローンが飛べる、KDDIが「au Starlink Direct」で国内初成功

 KDDIとKDDIスマートドローンは、携帯電話の電波が届かないエリアの上空で、衛星直接通信サービス「au Starlink Direct」とドローンを接続した飛行制御に成功した。Starlink Mobileとドローンの直接通信による飛行制御は国内初となる。

本実証の様子
衛星直接通信によるドローン飛行操作画面

 実証は5月18日、茨城県高萩市でStarlinkの承認を得て実施された。モバイル通信が圏外となる上空で、飛行中の機体とau Starlink Directが接続され、飛行制御信号と、機体の位置や状態などの動態情報が送受信された。

 ドローンの遠隔運航には主にモバイル通信が利用されているが、地上と上空では通信環境が異なり、上空でモバイル通信が圏外になる場合がある。今回の実証では、従来のモバイル通信だけでは飛行制御が難しい環境でも、衛星直接通信を通じて飛行できることが確認された。

 想定される用途として、災害時に通信環境が不安定になった地域の状況確認、山間部での遭難者の捜索、クマなどによる獣害対策、橋梁などのインフラ点検、地域の見守りが挙げられている。

 今後は、モバイル通信と「au Starlink Direct」のハンドオーバー(通信の自動切り替え)による通信方式の最適化や、圏外エリアにおける目視外でのドローン遠隔運航の検証を進めていく。その上で、全国のどこへでも10分以内にドローンが遠隔操縦で駆け付けられる社会基盤の構築を目指す。