海外渡航でわかった「F-01B」の便利ポイント

2010年4月7日 06:00
(関口聖)

 3月下旬、北米最大級の通信関連展示会「CTIA WIRELESS 2010」を取材するため、米国ラスベガスを訪れた。現地では、プレスルームや宿泊したホテル内でWi-Fi(無線LAN)を利用したほか、途中で経由した街の市街地、あるいは空港で無料のWi-Fiサービスを利用できた。

 そういったWi-Fiサービスは、料金面であまり心配することがない一方、どこでも使えるわけではない。というわけでケータイの出番となるわけだが、久しぶりに国際ローミングを使ってみて、「ケータイも進化してるなぁ」といくつか気づかされた。たとえば時計機能だけでも、「F-01B」の「デュアル時計機能(時計設定メニューから選択)」をONにしておくと、日本を飛び立って、海外の地に降り立てば、待受画像の時計が「現地時間」「日本時間」の2つになる。さらに、画面右上に常時表示される時刻は、いつの間にか現地時間のものに切り替わっている。おかげで、アラーム(目覚まし時計機能)も日本時間ではなく、現地時間で設定すればいい。こういった細かな心遣いがありがたい。

 あわてたのは、普段受け取っているメール/メールマガジンがどんどん届くということ。このままでは料金がかさむ! と、すぐさまメールメニューから「メール選択受信設定」を選んだ。これで、メールが届いても本体は受信せず、送られてきたことだけが通知される。誰からのメールか確かめるには、「iメニュー(このときは海外版iメニュー)」→「メール確認サイト」にアクセスすることになる。

 また、設定メニュー内に「海外利用設定」という項目が用意されている。iモード(iコンシェルやiチャネル)を現地で使うかどうかなど、海外渡航時に関連する設定が1つにまとまっているので、事前のチェックがオススメ。このほか、電話帳に登録してある相手から電話がかかってきた場合、着信中は「通知不可能」といった表示になるのだが、通話後、「○○からの着信」ということが通知される、というのも便利な機能だ。

 さて、現地ではさまざまな企業が出展していたが、わずかな日本企業のなかで代表格となっていたのはNTTドコモのブース。その一角にあった「F-04B」も人気を集めていたが、ちょうど関口が訪れたとき、その場にいた来場者から「ちょっと、これ分離できるの? どうやるか知ってる?」と話しかけられたものの、英語ベタということもあって返答に困り、「たぶんこうやって……」と無理矢理分離させようとしたら、少し離れたところにいたドコモブースのスタッフが駆けつけて「こうやるのです!」と見事にセパレートする様子を披露してくれた。

 というわけで(?)、セパレートする方法を完全にマスターするため、これからしばらく「F-04B」を使ってみたい。分離方法はすぐ覚えられそうだが、合体させるときは、まだちょっとおどおどしてしまう。のっけから、これまでのケータイになかった緊迫感を味わってしまい、その独創性に少しばかり及び腰になっているのは、ここだけの秘密だ。