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Pixel 10 Pro XLで星空を撮ったら、ものすごいタイムラプス動画になった

【Pixel 10 Pro XL】

 Pixelシリーズといえば、グーグル渾身のAIスマホ。「かこって検索」やリアルタイムの文字起こしをサポートする録音アプリなど公私の別なく便利に使える1台です。

 筆者にとっては、そうした機能はもちろん便利に使う一方で、隙あらばチャレンジしているのが星空の撮影です。Pixelといえばコレを試さずにはいられない。かつては「静止させないと星空撮影モードにならない」ようになっていましたが、1年前からは手動で選べるようになりました。

 というわけで、「Pixel 10 Pro XL」を手にした筆者は、9月に訪問した米国ハワイ州マウイ島でいざ星空撮影にチャレンジ。海岸に赴けば眼前に広がるのは太平洋。いわゆる光害もない環境です。

 で、実際撮ってみると、雲と星がそれなりに存在する1枚になりました。満天の星空を切り取る……という環境ではなかったわけですが、首都圏での撮影と比べると、やはり星の数が違うように思います。空には月が浮かんでいましたが、三日月ということもあってか、影響はあまりないように見えます。いや、これは「Pixel 10 Pro XL」の光の集め方がすごいのか……?

撮ってみたら雲がそれなりにある星空

 で、Pixelシリーズの星空撮影では、かねてより写真に加えて、1秒間のタイムラプス動画も同時に生成されます(設定でオフにすることもできます)。星空撮影は、おおよそ4分かけて16秒に写真を1枚、あわせて16枚の写真を記録して1枚の静止画へ合成するという手順を踏みます。これはPixel 3で星空撮影機能が導入されて以降、基本的には同じプロセスであり、代を経るごとに精細さを増す改善が施されています。このとき生成される4分間のデータが動画として、別途、まとめられるというわけです。

動画から、雲がなく天の川をバッチリ撮影できているパートを静止画に切り出し

 で、空を撮影した場合と、水平線も見える場合で撮ってみましたら、結果にびっくり。特に空のほうは、ばっちり天の川を記録できているではないですか……! 正直、筆者の人生で、天の川を撮影できたのはこれが初めて。なんだか妙に嬉しくなります。写真では気づかなかったのですが、タイムラプスのほうでは天の川の存在がよくわかります。一方の水平線のほうも、雲や波の動きがあることで、ダイナミックさが増した印象まであります。

 ハワイまで行かずとも、日本でも山間部や海岸沿い(東京湾・大阪湾は難しそう)では結構良い感じで撮れる気もします。

 何より手軽なのは、三脚を使わなかったという点。星空撮影モードを手動で選んでおけば、あとはタイマー撮影になるのでシャッターを切り始めるまで5秒ほど余裕があるわけです。その間に星空にPixelのカメラを向ければOKということで、なにかに立てかけたり、スマホの下に何かしら置いて角度をつけたり……といったことで撮影できちゃう。

 ミドルクラスのスマホとハイエンドスマホの違い、特にカメラについては、お出かけなど非日常な場面での体験がちょっと違ってきそうです。