みんなのケータイ

もはやスマートフォン――「XREAL Beam Pro 5G」を購入

 以前から、360度カメラや3Dカメラが好きで、「Samsung Gear 360」や「KANDAO QooCam」、「Weeview SID 3D Camera」や「KANDAO QooCam EGO」などを購入してきた。

 手軽に撮影して、手軽に見たい……最も、その欲求を満たしてくれそうなのは、カチッとはめるだけで撮影データを見られるビューアの付属するKANDAO QooCam EGOなのだが、物足りない。

 などと、年月が過ぎるうちに、ARグラスの時代が到来し、VRヘッドマウントディスプレイ(以下、VRゴーグル)より手軽に3D画像を楽しめるようになった。

 ……前置きが長くなったが、要するに、ARグラスを買ったノリで、コントローラーの役割も持つ周辺機器「XREAL Beam Pro 5G」をAmazonプライムデーのセールで買ってしまったのだ。

XREAL Beam Pro 5GとKANDAO QooCam EGO(写真左)

 「まるでスマホ」と紹介された「XREAL Beam Pro」と異なり、「5G」が名称に追加された本機は、5G、つまり5G通信に対応している。

 最大1TBのmicroSDカードに対応するカードスロットにSIMカードスロットも備え、出先でFree Wi-Fiを探したり、手持ちのスマートフォンでテザリングしたりすることなく通信を行える「ほぼスマホ」アイテムへと昇格したのだ。

SIMカードスロットは本体左側にある。microSDカードにも対応しているのがうれしい。というのも、本体のストレージ容量は256GBしかないからだ
5Gに昇格したことで、付属品にSIMピンが追加された

 XREAL Beam Pro 5Gは、Android 14をベースにした独自の「nebulaOS」を搭載している。これは、AR向けに最適化したOSとのことで、他のスマートフォンのようにわざわざNebulaアプリをインストールすることなく、XREALのARグラスを接続するだけでネイティブにコントロールできる。

XREALのARグラスをつなげれば、自動的にコントローラーになる。「空間マウス」モードでは、XREAL Beam Pro 5G本体をレーザーポインターのように動かし、画面タップで操作する

 外観は、本当にスマートフォンそのもので、6.5型でアスペクト比20:9、2400×1080ピクセル解像度タッチディスプレイ、リアカメラとフロントカメラ、USB Type-Cポートを備えている。

 一般的なスマートフォンと異なるのは、2基あるリアカメラの位置が離れていること、USB Type-Cポートが2基あることぐらいだろう。

背面にある2基のカメラ。デュアルカメラだ
底部にはUSB Type-Cポートが2基ある。左側のものは電源用で、右側にARグラスを接続する。なお、どちらのポートも映像入力には対応していない。そのため、ディスプレイを備えない「XREAL Beam」のような使い方ができない

 カメラはそれぞれ5000万画素解像度で撮影でき、リアカメラ同士の距離は50mm離れている。これにより、カメラアプリで「空間写真」または「空間ビデオ」を選ぶと、1回シャッターボタンを押すだけで左右のカメラが同時に撮影して視差のある2枚の画像(もしくは動画)を得られる。

KANDAO QooCam EGOとのカメラ距離の違い
約50mm離れている

 単体では表示されないが、ARグラスをつなげると「写真」アプリが現れ、そこから撮影した写真や動画、サイド・バイ・サイド方式の3Dコンテンツとして楽しめる。

XREAL Beam Pro 5G単体では、どこを探しても「写真」アプリがない
XREALのARグラスを接続すると、画面内に「写真」アプリが現れる
「3D」と表示されているものは、空間写真として撮影したコンテンツだ
実際に撮影された写真。Googleフォト内では、このようにサイド・バイ・サイドで分割された写真でしか表示できない
グラス内で見えているもの。この画像では全く伝わらないが、ネコを立体で見ることができる

 音声通話こそできないものの、SIMカードスロットを搭載することでほぼスマホとなったXREAL Beam Pro 5G。この機動性を生かして仕事道具として使いたいなぁと目論んでいる。

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