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KyashのQUICPay+が終了へ。Visaタッチ決済への移行で戸惑ったこと&便利になったこと
2025年8月27日 00:00
クレジットカード、交通系ICカード、そしてコード決済と、キャッシュレス決済手段は数多あります。これをどう使い分けるかは、最終的には個人の趣味とか嗜好の領域でしょう。
筆者はかなり満遍なく使い分けているタイプだと自負していますが、その中で最も依存度が高いのは「Kyash」です。
PayPayやSuicaと比べて、知名度では劣るサービスですが、「クレジットでもデビットでもなく、チャージした金額の範囲内でだけ決済したい」、「しかし店頭や通販サイトではクレジットカードのように使いたい」という方にとっては、相当に便利なサービスです。詳しくは過去記事をご覧ください。
遡ってみますと、筆者のKyash利用歴はもうもう5年になります。月間決済額は最低でも3万円。多いときは10万円くらいまでいきますから、本当にもう頼りきりという感じです。
そんなKyashですが、2025年夏、スマホでのタッチ決済手段が大きく刷新されることになりました。これまでは、KyashのアカウントをiPhoneのApple PayないしGoogle Payに紐付けてタッチ決済する際、QUICPay+方式が使われていましたが、これが8月31日18時で終了。
一方で、6~7月にかけて段階的にスタートした、Visaクレジットカード系のタッチ方式に一本化されます。
いちユーザーからしますと「6月発表で8月末で移行完了か、だいぶ急だな」という印象でしたが、具体的な手続きはKyash専用アプリだけで完結します。
筆者はAndroid(Pixel 9 Pro)で実施しましたが、特段のトラブルなく移行できました。iPhoneでもそう難しくはないでしょう。
ただ、日々の操作感はQUICPay+とVisaタッチでは結構違います。最初に戸惑ったのは、「決済端末にタッチする際に、画面ロックを解除しておかなければならない」ことでした。QUICPay+であれば、端末の電源が入っていればスマホの操作状態に関わらず、基本的には決済ができました。
しかしVisaタッチは意図しない決済を防ぐ目的でしょう、PINコードなり指紋認証で画面ロックを解除している最中でなければ決済できません。これを忘れるとエラーが出るので、有人レジだとかなり恥ずかしい目に遭います。このあたり、タッチ決済対応の物理クレジットカードを使うのとは、ちょっと違います。
対して、明らかに快適になったのはタッチに対する待ち時間です。QUICPay+時代は、決済端末に2~3秒程度、スマホを接触させ続けなければなりませんでした。
これがVisaタッチであれば、接触とほぼ同時、1秒未満で確認音が鳴るので、その時点で離してOK。離してから、バックグラウンドで確認処理が実行されているだけだとは思いますが、体験としては間違いなく優れています。
決済履歴の把握のしやすさも、Visaタッチが有利です。Kyashアプリの決済履歴画面では、決済額に加えて、店舗名が確認できるようになっています。
しかしQUICPay+での決済ではまず「QUICPay+」とだけ表示され、正式な店名が出るまで数日~1週間程度、待たされるのが常でした。これがVisaタッチであれば、ほぼリアルタイムで反映されます。
もちろん、紙レシートだったり、当日の記憶を組み合わせれば補完は効きます。ただヘビーユーザーとしては、細かい心遣いを感じる部分なのです。
本稿執筆時点では、QUICPay+とVisaタッチが並行利用できるタイミングでもあり、8月31日18時以降の完全一本化の影響は、まだ見通しきれません。
QUICPay+だけ使えてVisaタッチができない場所がどれくれいあるのか? 筆者の肌感覚だと、飲料自販機が該当しそうな気がします。トラブルを減らすため、しばらくの間は、財布に入れておく小銭の枚数を少し増やしておくべきか、思案中です。
とはいえ、スマホでのVisaタッチ決済は総じて便利でした。今後も離脱することなく、使い続ける所存ですので、是非Kyash運営担当の皆さんにおかれましては、オンラインチャージ対応の銀行を拡充をなにとぞよろしくお願いいたします(特にauじぶん銀行)!









