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世界最薄折りたたみスマホ「Magic V5」と「Galaxy Z Fold7」を比べてみた
2025年7月24日 00:00
サムスンの「Galaxy Z Fold7」は開いた状態で4.3mm、畳んだ状態で8.9mmという折りたたみスマートフォンとは思えない薄さを実現したスマートフォンです。ところが世の中には上がいるもので、サムスンも「Galaxy Z Fold7」を世界最薄とは言っていません。
世界最薄の折りたたみスマートフォンは、7月3日にHONORが中国で発表した「Magic V5」です。サイズは開いたときが4.1mm、畳んだときが8.8mm。なんと「Galaxy Z Fold7」より0.1mm薄いのです。
ただし、ちょっとしたからくりがあり、このサイズはカラーがホワイトのモデルのみ。
他の色の製品は、閉じたときが9.0mmと、「Galaxy Z Fold7」より0.1mm厚く、開いたときのサイズは4.2mmで同じです。
筆者は7月中旬に中国・深センを訪れたのですが、家電量販店などでは実機があるのはブラックなどホワイト以外のモデルで、なかなか最薄モデルに触ることができませんでした。
ようやくHONORのカスタマーセンターを兼ねている店舗でホワイトモデルの実機にご対面。そこでGalaxy Z Fold7と比べてみました。
まずは畳んだ状態から。ヒンジ側から比べましたが、よく見るとHONORのほうが薄いものの、0.1mmの差はあまり感じられないところ。とはいえ指先でつまみ比べてみるとたしかにHONORのほうが薄いかな、と感じられるような気がしました。
それよりも気になったのは本体サイズと重量の差です。
閉じたときのサイズはGalaxy Z Fold7が158.4×72.8×8.9mm、Magic V5が156.8×74.3×8.8mm。HONORのほうが幅広で上下方向が短いことから、体感的には実サイズよりも厚みを感じてしまいます。
一方、Galaxy Z Fold7はきっちりと角が出ているので握ったときのシャープな感覚というのでしょうか、薄さが直に感じられます。なおMagic V5は側面のエッジ部分が面取りしておりやや丸まっています。
開いた状態で、指先でつまむとやはりMagic V5のほうが薄いな、と感じられます。しかし、前述したように本体を持った状態では全体のサイズと重量の関係から、両者の差はあまり感じられません。
このように0.1mmの差別化は実際にユーザーにとっては大きな差はないかもしれません。しかし今後出てくるであろう三つ折り(Tri-Fold)モデルや、スマートフォン本体の薄型化の過程において、薄型化と軽量化を進めながら強度とバッテリー容量を維持するための技術開発はメーカーにとって必須です。ちなみにファーウェイの三つ折りモデル「Mate XT Ultimate Design」の開いた時の厚さは3.6mm。薄型化の追求はメーカーにとって永遠のテーマであるわけです。
ところでもう1点、気になったことがありました。Magic V5のディスプレイは角の部分の丸みの半径がGalaxy Z Fold5より大きいのです。そのため開いたときの状態を比べると、HONORのほうが画面が若干狭くも感じます。このあたりはスペックには現われない差と言えるでしょう。なお、Magic V5は8月からグローバルで展開されるので、アジアやヨーロッパなどの国で実機を見ることができるようになります。
お詫びと訂正
記事初出時、端末の薄さの記述について、畳んだ状態と開いた状態の数字が入れ替わっておりました。お詫びして訂正いたします。







