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サブブランドのUQ mobileで「スマホトクするプログラム」を使ってみた

 スマートフォンの値段が高騰して新しい機種に買い替えづらくなった昨今ですが、筆者は手持ちの「Pixel 7」を買い替える必要が出てきてしまいました。なぜならこのPixel 7がauの「スマホトクするプログラム」を適用して購入したものだからです。

 2年間利用し続けただけに愛着もあるPixel 7ですが、返却しないと割引の特典が得られず、4万円以上の追加負担が発生するだけに、後ろ髪をひかれながらも返却することに。返却の手続きは「My au」から進めればよいのでそれほど難しいことはなく、専用のキットに端末を入れてポストに投函するだけでよいのですが、当然返却してしまうと手元から端末はなくなってしまいます。

これまで使っていた「Pixel 7」はauの「スマホトクするプログラム」を使って購入したものなので、年が経過したことから返却することに。返却は専用のキットを申し込んでポストに入れるだけでよい

 筆者は他にもスマートフォンをいくつか持ってはいるのですが、職業柄Pixelシリーズのボイスレコーダーによる文字起こしを頻繁に利用しているので、それがなくなるのは非常に困る。そこで別のPixelシリーズの端末を購入しようとしたのですが、auからUQ mobileに変えたことで選べる端末の幅は狭くなっており、UQ mobileのオンラインショップを確認したところPixelシリーズは「Pixel 8a」くらいしか選択肢がありません。

 しかも機種変更では割引が用意されていないようで、値引きなしの価格で購入する必要があるようです。ただそれでも販売価格は6万3000円と、Googleストアの販売価格(7万2600円)より安いので、こちらでPixel 8aを購入することにしました。

Pixelシリーズのスマートフォンが手元からなくなったので、UQ mobileショップから新たに「Pixel 8a」を購入。意外にも販売価格はGoogleストアより安い

 実はもう1つ、UQ mobileのショップで購入を決めた理由がありまして、それは「スマホトクするプログラム」が使えるようになったこと。サブブランドとなるUQ mobileでは以前、スマホトクするプログラムが利用できませんでしたが、2024年6月から利用可能となり、一定期間後に端末を返却する必要はありますが実質負担金をかなり抑えて利用できるようになったのです。

 実際、UQ mobileでスマホトクするプログラムを適用して購入すると、初回支払い時は1208円、2~23ヵ月目までは月額1186円となり、25ヵ月目に返却すれば実質負担金は2万7300円で済みます。ただ筆者はいざという時のため、端末補償の「故障紛失サポート ワイド with Cloud」も付けたことから実際には月額1190円が追加され、2~23月目の月額料金でいえば2376円かかる計算となります。

UQ mobileで機種変更、かつ「スマホトクするプログラム」を適用した場合の実質負担金。スマホトクするプログラムの適用で実質負担金は3万円以下とかなり抑えられる

 それゆえ筆者もスマホトクするプログラムを活用し、だいぶ負担を抑えてPixel 8aを入手できたとは感じるのですが、そもそもサブブランドでスマホトクするプログラムのような端末購入プログラムを導入する必要が出てきたというのは、それだけ円安と政府の値引き規制が厳しくなり、スマートフォンの価格が高騰していることの裏返しともいえます。

 そして円安も値引き規制も状況が大きく変わる兆しがないだけに、スマートフォンを安く購入するのは今後一層難しくなりそうな雰囲気です。ただ値段が上がればスマートフォンは一層売れなくなり、5GやAIなど新しい技術も普及が進まなくなることから、携帯電話産業そのものがしぼんでしまいかねないだけにこのままでいいのかな……と思わなくもない今日この頃です。