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当選確率かなり高め!? EVERING万博記念モデルを試してみた

 10月23日に、「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)で利用できる独自電子マネーの愛称が「ミャクペ!」に決定したと発表されました。同時に、独自ポイントサービスは「ミャクポ!」、独自NFTは「ミャクーン!」と、いずれもなかなか印象的な名称に決まったことも発表されました。

 「ミャクペ!」「ミャクポ!」「ミャクーン!」は、2024年5月頃から順次サービス提供が始まる予定で、それに向かって現在は準備が着々と進められている形ですが、そういった中、一般ユーザーにとってちょっと魅力的なキャンペーンが実施されています。

 それは、指輪型キャッシュレス決済デバイス「EVERING」の万博記念モデルが抽選で4万名にプレゼントされる、というものです。

 EVERING万博記念モデルは、デバイスとしての仕様はすでに発売されているEVERINGと変わりませんが、表面に「EXPO2025 DIGITAL WALLET」と刻印された、特別仕様「welcome ring」となります。

 10月23日に開催された発表会に参加した報道関係者などに、このEVERING万博記念モデルが提供されましたので、まずはどういった見た目なのか紹介しましょう。

 パッケージは現行EVERINGと同じで、外観には特に違いはないようです。リング自体も、見た目やサイズは現行品と同じですが、表面にEXPO2025 DIGITAL WALLETの文字が彫り込まれていることがわかります。提供されたのは、カラーがシルバーで、刻印が黒となっていましたが、その刻印は言われなければわからないぐらい目立たないものとなっています。なお、万博記念モデルのリングのカラーは現行品と同じ6色が用意されますので、色によっては目立つ可能性もあります。

EVERING万博記念モデルのパッケージ。パッケージ自体は現行品と同じのようだ
こちらがEVERING万博記念モデルのwelcome ring。外側に「EXPO2025 DIGITAL WALLET」と刻印されているのが現行品との大きな違いだ
指に装着した様子。リングはシルバーで刻印が黒だが、刻印は思ったほど目立たない印象

 実際の使い方も、現行品と全く同じです。まず、スマートフォンにEVERING専用アプリをインストールします。続いて、メールアドレスやスマートフォンの電話番号を入力してアカウントを登録し、パッケージに付属する設定用QRコードを読み取ってアプリとリングをペアリングしアクティベーションします。その後、個人情報の登録と、チャージ用クレジットカードの登録とチャージを行うことで利用可能となります。

スマートフォンにEVERINGアプリをインストール
メールアドレスとパスワード、電話番号を登録しアカウントを作成
EVERINGパッケージに付属する登録用QRコードを読み取って、アプリとリングをペアリングしアクティベーションする
個人情報やチャージ用クレジットカードを登録
EVERINGで利用するための金額をチャージする
以上でEVERINGの利用設定が完了し、決済で利用可能となる

 対応する決済ブランドはVisaのタッチ決済で、Visaのタッチ決済に対応する店舗でのみ利用できます。コロナ禍以降キャッシュレス決済に対応する店舗が増えていますし、主要コンビニなども対応していますので、使える店舗数はかなり多いと考えていいでしょう。

 決済は、あらかじめアプリで登録したクレジットカードからチャージした金額内で行えます。決済した履歴はアプリから簡単に参照可能です。

 チャージできる金額の上限は1カ月あたり最大12万円で、1リングあたり累計100万円までチャージして利用できます。もしリングを紛失し、誰かに拾われると不正利用される可能性がありますが、アプリで簡単に決済を止められますので、紛失しても不正利用される心配は少ないでしょう。なお、リングの有効期間は4年間です。

決済履歴はアプリから簡単に参照できて便利
アプリから決済を簡単に停止できるので、リングを紛失しても不正利用の危険性は少ない

 使い勝手については、筆者はEVERINGを持っていませんでしたので違いはわかりませんが、仕様に違いがないことからまったく変わらないはずです。決済時には、Visaのタッチ決済で決済することを伝えて、リングを決済端末に近づけるだけです。

 ただ、リング形状ということもあって、単にリングを決済端末に近づけるだけではダメで、リングが決済端末に対して水平になるように近づける必要があります。具体的には、リングを装着した手でグーを作り、指先側を決済端末にタッチする、といった動作となります。

 最初は慣れないこともあって、何度か決済に失敗することもありましたが、なれれば問題なく決済できています。主要コンビニやスーパーのレジ、三井住友カードの決済端末「stera terminal」では、全く問題なく決済できました。

リングを装着した手でグーを作り、指先側を決済端末に近づけることで決済を行う
コンビニやスーパーのレジ、三井住友カードの決済端末「stera terminal」などで問題なく決済が可能だった

 それに対し、Airペイなどで利用されている小型の決済端末(Miura Systems M010)では何度か決済に失敗しました。どうもこの端末は非接触IC用の読み取り電波が弱いようで、試している中、リングの装着位置を指の付け根ではなくやや前方に移動させると正常に読み取って決済できることがわかりました。

 カード型やスマートフォンではなかなか起こらない、リング型デバイス特有の事象と言えますが、このあたりは使いながら調整する必要がありそうです。

Airペイなどで利用されている小型の決済端末は読み取り電波が弱いようで、リングを指の前方に少し移動させないと決済できなかった

 このEVERING万博記念モデルプレゼントへの応募方法は、かなり簡単です。スマートフォンに「EXPO 2025 デジタルウォレット」アプリをインストールしてユーザー登録するだけです。これで自動的にエントリーとなり、当選すれば通知が届くことになっています。ただし、2023年11月30日までにアプリのダウンロードとインストールを行う必要があります。

EVERING万博記念モデルプレゼントへの応募は、スマートフォンに「EXPO 2025 デジタルウォレット」アプリをインストールしてユーザー登録するだけと簡単だ

 現時点では、「ミャクペ!」「ミャクポ!」「ミャクーン!」ともサービスが開始されていないので、EXPO 2025 デジタルウォレットアプリをインストールしてもほとんど使い道がありません。そのためか、アプリインストール数は思ったほど多くないようです。4万名という当選数を考えると、かなり当たる確率は高いのではないかと思います。そのため、みなさんも応募してみてはいかがでしょうか。