みんなのケータイ
4機種が出そろったシンガポールのAQUOSスマートフォン
2024年11月21日 00:00
シャープのAQUOSスマートフォンは海外展開も進んでおり、今では台湾、インドネシア、シンガポールでも販売されています。2024年7月に筆者はシンガポールを訪れ、同国で6月から販売が始まった「AQUOS R8s Pro」「AQUOS sense8」の販売状況を見てきました。
その後もシャープは新製品を投入。10月中旬にシンガポールを再訪したので再びAQUOSスマートフォンを見てきました。今回見に行ったのはシンガポールのノジマです。
スマートフォン売り場に行くと、さすがに手前側は海外のメジャーメーカーの製品が並んでいます。しかし奥の場所にはAQUOSの専用コーナーがあります。そして、前回は販売されていなかった「AQUOS R9」「AQUOS wish4」が加わり、合計4機種が展示されていました。正直なところ、グローバルのスマートフォン市場でシャープは存在感を出せていません。ところがシンガポールの販売状況を見ると大手メーカーに負けないラインナップが揃っています。
さっそくAQUOS R9から触ってみました。シンガポールではライカとのライセンスの関係からか「LEICA」と記載できず、日本モデルと異なりカメラ部分はすっきりしています。ちなみにAQUOS R8s Proは日本のモデル名の最後に「s」をつけており別モデルにしていましたが、AQUOS R9は同じモデル名でライカの有無の2種類があることになります。
なお、無線周りの性能などは同等なので、シンガポール版のAQUOS R9にも技適があります。これは先行販売モデルも同様でしたが「シンガポールで日系ブランドのスマホを買って、日本で使う」ことができます。
カメラのユーザーインターフェイス(UI)をなどは同等であり、ライカのカメラシステムは使えないものの撮影した写真をPro IGZO OLEDディスプレイで美しく表示できます。AQUOSシリーズをシンガポールで拡販するには、同社の誇るこのディスプレイ性能もアピールすべきだと思います。なおAQUOS R9のシンガポール価格は899シンガポールドル、約10万4000円です。
AQUOS wish4は現地価格で239シンガポールドル、約2万8000円。ミドルレンジモデルという位置づけですがAQUOS R9譲りの「miyake design」監修による自由曲線を使った本体デザインは、他社の低価格スマートフォンには見られない大きな特徴です。家電量販店ではなくインテリアや雑貨店などに置いても違和感なく他の製品と溶け込みそうです。
シンガポール版のAQUOS wish4の技適確認を行うのを忘れて店を離れてしまったので、前回訪問したベスト電器を再訪。AQUOS wish4も技適ありです。
シャープは10月29日に東京で行った発表会でフラッグシップモデル「AQUOS R9 pro」を発表。このモデルも海外展開が予定されており、追ってシンガポールでも発売される予定です。中国系メーカーの高性能カメラモデルにも負けないカメラ性能を持つAQUOS R9 proが加わることで、シャープがシンガポールでメジャーメーカーの仲間入りを果たすことができるのか、期待したいものです。