ニュース

ファーウェイが最新スマートウォッチ「HUAWEI GT5/GT5 Pro」発表、ゴルフ大幅強化&健康管理システムを統合

HUAWEI WATCH GT5 Pro

 ファーウェイ・ジャパン(HUAWEI)は2日、2024年下半期新製品発表会を開催し、スマートウォッチ新製品2機種「HUAWEI WATCH GT5」、「HUAWEI WATCH GT5 Pro」と既存製品「HUAWEI WATCH Ultimate」の新機能と新色グリーンを発表した。

 3製品ともゴルフ機能が強化されたほか、ダイビングやトレイルランニングなどアウトドアアクティビティ機能強化、位置測位機能の改善が図られた。加えて、健康管理機能では、さまざまな健康管理モニタリング技術を統合した「HUAWEI TruSenseシステム」が搭載され、正確かつ包括的なヘルストラッキングが利用できるようになった。

「HUAWEI WATCH GT5」の価格と販路
「HUAWEI WATCH GT5 Pro」の価格と販路
「HUAWEI WATCH Ultimate」グリーンの価格と販路

進化したゴルフ機能

 3機種とも利用できるゴルフ機能は、コース全景やグリーンまでの距離、風速、スコアカード機能など、ラウンドを回る際に手元のスマートウォッチだけで確認できる機能が用意されている。

 たとえば、「HUAWEI WATCH GT5」では、グリーン中心までの距離を確認できたり、スコアカードを手元で記録できたりする。

 「HUAWEI WATCH GT5 Pro」では、これに加え、グリーンまでの距離が中心のほか手前と奥までの距離を確認できるほか、グリーンの傾斜や方向も確認できる。たとえば、林の中に打ち込んでしまい、木などの障害物でグリーンが視認できなくても、スマートウォッチでグリーンの方向と距離が確認できる。

 「HUAWEI WATCH Ultimate」では、さらにショットの飛距離やおすすめのクラブを提案する機能を搭載しており、まさに「パーソナルAIキャディ」としての機能を持っている。

 コース全景は、全国2200以上のゴルフ場に対応しており、スマートフォンアプリでゴルフ場マップをダウンロードして同期しておけば、スマートフォンを持ち歩かなくても機能を利用できる。ラウンド中にスコアカードを入力しておけば、ストローク数や平均パット数、フェアウェイキープ率、パーオン率などの統計データを後から振り返ることができる。

 プロゴルフコーチの菅原大地氏は、グリーンの手前と奥の距離まで知ることができるようになった点に触れ「番手選びが迷わなくなる。ゴルフ初心者にとってもありがたい機能」とコメント。グリーン上の傾斜もあらかじめ知っておくことで、グリーンの狙う位置がはっきりし、スコア向上に役立つとした。

プロゴルフコーチの菅原大地氏

 なお、「HUAWEI WATCH Ultimate」の進化したゴルフ機能は、今回追加された新色グリーンのほか、既存カラーでも今後提供されるソフト更新(時期は未定)を適用することで利用できるようになる。

HUAWEI WATCH GT5 Pro

 日本・新規事業開拓部本部長の王子田敬一氏は、過去1年間でグローバルユーザー数が4億5000万人から5億2000万人へと増加したとコメント。フラッグシップモデルとなる「HUAWEI WATCH GT5 Pro」では、先述のゴルフ機能に比べ、チタンとセラミックケースモデルなど、スポーツファッションの新しいスタンダードを作り出している。

46mmモデル
42mmモデル

 また、スマートウォッチに欠かせない耐久性については、耐摩耗性、耐水性、耐腐食性を併せ持っている、ディスプレイのカバーガラスは高級サファイアガラスを使用しており、電動ドリルの刃先を当てても傷つかないレベルの耐性を持っている。

 進化した位置測位機能では、ひまわり型衛星測位システムを新たに搭載。本体にひまわり型のアンテナシステムを備え、より優れたアルゴリズムと合わせることで、スポーツ中でも優れた位置測位とコンパス機能が利用できる。これまでのモデルと比較しても精度が約20%向上しており、たとえば屋外ランニングでもより正確なルートを記録でき、ユーザーの運動能力をより深く理解できる。

 そのランニング機能では、「HUAWEI WATCH GT5 Pro」の画面にフルカラーマップを表示させることができるようになった。加えて、スマートウォッチ単体でのランニングフォーム測定機能に対応した。あらゆるレベルのランナーのランニングパフォーマンスを向上させることができるとともに、ランニングによる怪我リスクの低減が期待できる。

 また、トレイルランニングのシーンでは、等高線マップのダウンロードとスマートウォッチでの表示に対応。オフライン表示もサポートしている。プロランナーの神野大地氏も、スマートウォッチ単体で地図を確認できる点や自分の走ってきた道のりを確認できる点を「モチベーションアップにつながる。どんどん走りたくなる」とコメント。ランニングフォームの分析機能は「最初はバランスが良くても、疲れてきたときに数値が変わってきたりするので、意識して走ることができ、怪我予防に繋がることは魅力。」と評価する。

プロランナーの神野大地氏

 アクティビティ機能では、さらに防水機能が強化され、水深40mまでのフリーダイビングに対応。このほか、サイクリングパフォーマンスの評価機能など、100種類以上のワークアウトモードをサポートする。

 健康管理機能では、「情緒測定機能」が新たに追加され、呼吸エクササイズや楽しいアニメーションが流れる文字盤など、不安定な状態の際に活用できる機能が搭載されている。

HUAWEI WATCH GT5

 「HUAWEI WATCH GT5」は、先代モデルのGT4から大きく6つのアップグレードがあると説明するのは、日本のプロダクトマネージャー 橋野翼氏。

プロダクトマネージャー 橋野翼氏

 ファッション性やゴルフ機能、ランニング機能、測定精度、耐久性、バッテリー性能が向上したとし、GT5 Proに搭載されているワークアウト時のフルカラーマップ表示やスマートウォッチのみでのランニングフォーム測定、ひまわり型衛星測位システムを備えている。

 また、全体に防護塗装を施し、耐摩耗性が約200%向上、バッテリー持ちも改善しており、46mmモデルではGPS使用時に約20時間→約25時間連続で駆動する。

 このほか、100種類以上のワークアウトモードを備え、「HUAWEI TruSenseシステム」による24時間一体的な健康管理ができる。

HUAWEI WATCH Ultimate

 HUAWEI WATCHシリーズの最上位ブランドとなる「HUAWEI WATCH Ultimate」では、ベゼルやカバーガラス、ケースに至るまでハイエンド素材が採用されており、高い耐久性を備えている。また、製品に「チタニウム」、「コンポジットウーブン」、「水素化ニトリルゴム」のベルトを用意しており、ビジネスやスポーツなどさまざまなシーンで利用できる。

 登山などのシーンでは、オフライン等高線マップ表示や日没後のナイトモード表示、マーカー設定やルートバック機能を備え、アクティビティをサポートする。

 また、水深100mまでのダイビングをサポート。分厚いグローブをはめていても操作できる3つの物理ボタン操作と高精細のLTPOディスプレイで、深い水中でのアクティビティに対応する。

「スマートウォッチ+ゴルフ」という新しいジャンル

 説明会の後半には、日本・韓国リージョン プレジデントのハ・レイ氏が登壇。日本のゴルフ産業について、国内には2000以上のゴルフ場があり、1000万人以上もプレイヤーがいるにも関わらず、ゴルフモードに対応するスマートウォッチはあまりない。距離計などこれまで利用されてきたデバイスの中には持ち運びが不便なものもあり、ゴルフウォッチも機能が単一的だと指摘。

日本・韓国リージョン プレジデントのハ・レイ氏

 ゴルファーにとってより便利な製品をと考え、「スマートウォッチ+ゴルフ」という新しいジャンルを切り開けたとし、「フィーチャーフォンからスマートフォンへの進化にも似た1つのトレンド」と、同社デバイスの先見性を強調した。

写真で見る3製品

HUAWEI WATCH GT5
HUAWEI WATCH GT5 Pro
HUAWEI WATCH Ultimate