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スペインからのYouTube配信、ソニーの「Xperia 1 V」「α7C II」が活躍
【Xperia 1 V】
2024年3月13日 00:00
毎年2月下旬頃、スペイン・バルセロナで開催されている通信関連展示会「MWC」では、最終日に現場からYouTube配信(昔はニコ生)をするのが恒例となっている。
10年近く前から配信しているが、当時はノートパソコンを現地のWi-Fiにつなぎ、今は(MWCに)なきソニーブースの片隅をお借りして配信なんてことをしていたりもした。
昨年は、ライターの中山智さん、携帯電話研究家の山根康宏さん、自分が別々に会場を練り歩き、StreamYardというアプリを使って、3元中継するということもやっていた。ただ、Wi-Fiに頼ったせいか、安定した中継というのが難しく、結構、止まったりしていたので、相当、見づらい番組になっていたと思われる。
そんななか、今年はかなり気合いの入った装備で中継を試みた。
まずカメラはソニーの「α7C II」。これにXperia 1 VをUSB-Cケーブルでつなぐ。会場内は結構、騒がしいので、ワイヤレスマイクロフォン「ECM-W3S」も投入。
Xperia 1 Vには「外部モニター」というアプリがあり、α7C IIで撮影している映像をXperia 1 Vに出力、さらにYouTubeに直接、ライブストリーミング配信できる機能があるのだ。
今回、Xperia 1 Vには、現地のボーダフォンショップの自販機で契約、購入した50GBで10ユーロのプリペイドSIMを挿してデータ通信を行った。MWCの会場は数万人規模の人が集まっているが、スピードテストをすると上りも下りも数十Mbps程度の高速通信が可能であった。
世界各国からキャリアの幹部が集まるイベントだけに、スペインのボーダフォンとしても、相当、ネットワーク品質には注力しているのだろう。もちろん、どこでも5Gでの通信が可能であった。
実際に1時間ほど、会場を練り歩き、配信を行ったが、映像が乱れることはほとんどなく、安定した配信ができたのだった。平均で2~5Mbpsでの配信ができていたと思われる。消費したデータ容量は2.4GB程度だった。
Xperia 1 Vではカメラアプリ単体でもYouTube配信ができるのだが、撮影しながらの配信だとバッテリー消耗も激しく、また発熱に関してもちょっと不安なところがある。
しかし、Xperia 1 Vとα7C IIで、通信と撮影を別のデバイスにしておくことで、発熱の心配もほとんどなく安定した配信が可能なのであった。
そこで、今気になっているのが、3月22日発売のソニーのポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」だ。ぱっと見、Xperira PROの後継機種のようだが、αの画像や映像データを送るためのデバイスとなっている。ミリ波にも対応し、ファン内蔵で熱にも強い。まさに我々のために作られたデバイスといっても過言ではない(ような気がしている)。
来年のMWCはきっとPDT-FP1を使って配信するんじゃないかと思っている。