みんなのケータイ
スマホを使ってコンビニで住民票を取得してみた
2024年2月27日 00:00
東京都内に在住する0歳~18歳の子どもを対象に月額5000円を支給する「018サポート」の申請手続きで必要になった住民票を、「スマホ用電子証明書搭載サービス」に対応するスマートフォンを使ってコンビニで取得してみました。
コンビニでの住民票取得は、これまでも住基カードを使えば可能だったため、特に目新しさはないかもしれません。
しかし、筆者は過去に住んでいた自治体が住基ネットに接続しておらず、そもそも「取得したくてもできなかった」期間があったことや、最寄り駅へ向かう途中に住民票を取得するための公的機関(役所や出張所)がコンビニよりも近くにあるなど、公的機関へのアクセスに恵まれた環境にあったこともあり、これまでコンビニで住民票を取得したことがありませんでした。
「018サポート」の申請に話を戻しますと、もともとは初回の支給日に間に合うように行っていました。
上の子は問題なく手続きが完了し「審査完了」のステータスが表示されましたが、支給対象となる子どものうち、2023年に生まれた子の分について「修正が必要」と通知がきました。
申請に必要な条件をあらためて確認すると、2023年4月2日以降に都内で生まれたこどもは、対象となる子どもの住民票の写しが必要となる。と記載がありました。
「そうか、2023年度中に新しく生まれた子どもは住民票が必要か」と理解して、公的機関に住民票を取りに行く機会がなかったところに、「『スマホ用電子証明書搭載サービス』を使った住民票の取得に対応した」と、デジタル庁よりお知らせがありました。
筆者が居住する自治体では、対応コンビニとしてローソンとファミリーマートの名前が書かれていました。
スマホ用電子証明書は、確定申告をe-TAXで手続きするために登録済みでした。詳細な手続きについては本稿では割愛しますが、マイナンバーカードと対応スマートフォンがあれば、マイナンバーカードの機能をスマートフォンに持たせることができます。
さっそく、開始から間もないタイミングで「コンビニ交付サービス」を使おうとすると、筆者宅の近くにあったローソンでは、詳細な原因は不明ですがエラーが表示されてしまいました。
別のローソンの店舗でも確認しましたが、やはり同様のエラーが表示されます。推測ですが、サービス開始直後でまだすべての店舗で対応が完了していなかったなどの理由が考えられます。
諦めて今度はファミリーマートの店頭で再チャレンジすることに。すると、手続きは行えそうでしたが、この時はなんと現金(硬貨)を忘れたために手続きが行えませんでした。
両替がてらちょっと商品を購入しよう…と考えたのですが、このときは現金支払いができないセルフレジのみ空いていて、有人レジは混雑している時間帯だったため撤退することに。
住民票の取得は、公的機関の窓口でもSuicaなどの交通系電子マネーでの支払いがスタートしたこともあって油断していましたが、電子証明書を設定したスマートフォンだけでなく、現金(硬貨)の準備も忘れないようにしましょう。
その後、支払い用の現金(硬貨)を準備してファミリーマートを訪れ、マルチコピー機を操作すると問題なく住民票が取得できました。
「スマホ用電子証明書」は、執筆時点でiPhoneが非対応となっているほか、マイナンバーカードの取得に加えて、マイナポータルからの事前登録手続きが必要になるなど、少々ハードルが高い印象はあります。
それでも「マイナンバーカードは携行していないけど、スマートフォンは持ち運ぶ」という方は、事前に設定しておくと、出先のコンビニでも住民票が取得できて助かる機会があるかもしれません。