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Qi2準拠の充電パッドを買ってみた
2024年2月22日 00:00
ベルキンから、ワイヤレス充電の最新規格「Qi2」に対応したワイヤレス充電パッドが登場しました。最新規格に対応する初の製品ということで、さっそく入手してみました。入手したのは「Qi2 2-in-1 ワイヤレス充電パッド」です。
Qi2についての詳しい解説は省きますが、簡単に言うとiPhoneなどで採用されているApple独自規格「MagSafe」をベースとして、アップルとワイヤレスパワーコンソーシアムが開発したワイヤレス充電の規格です。
特徴は、MagSafeとの互換性が保たれていること、スマホなどとマグネットで固定することで充電パッドが正しい位置に配置され常に最高の効率で充電できること、出力が最大15WとQiの2倍に高められていることなどがあります。
もちろん従来のQiとの互換性もありますので、Qi対応機器への給電も問題なく行えます。
このQi2の認証を始めて取得したというQi2 2-in-1 ワイヤレス充電パッドは、Qi2対応とQi対応の2つの充電パッドを備えています。Qi2対応のほうは円形のパッドが飛び出したような形状です。
対するQi対応のほうは円形の凹みが用意されています。Qi2対応のほうにはスマホ、Qi対応のほうにはワイヤレスイヤホンなどを置いて同時に充電する、といった使い方が可能となっています。
この他、側面にUSB Type-Cが用意されていて、USB Type-Cケーブルを接続してさらに他の機器の充電も可能。つまり、ワイヤレス×2、ワイヤード×1の最大3台の機器へ同時に充電できます。
出力は、Qi2対応のパッドが最大15W、Qi対応のパッドが最大5W、USB Type-Cが最大5Wとなっています。
筆者はMagSafe対応iPhoneを持っていませんし、Qi2公式対応のスマホもまだ存在しませんので、今の段階でQi2対応充電パッドを入手する必要性はそれほど高くはありませんでした。
ただ、ちょうどQi対応充電パッドを1つ購入する必要があったので、今後は対応スマホなども増えるだろうと考えてQi2対応製品にした、というわけです。
また、ワイヤレスイヤホンのPixel Buds Proも利用していますので、スマホと合わせて同時に充電できるという点も、Qi2 2-in-1 ワイヤレス充電パッドを選択した大きな理由のひとつです。
とはいえ、せっかくQi2対応充電パッドを入手したのだから、ということで、手持ちのスマホをQi2もどきにして使ってみることにしました。手持ちのスマホはPixel 8 Proで、そちらにMagSafe対応ケースを装着することで、Qi2もどきを実現。
どうせ正式対応ではないし、ということで、充電パッドと同時に、900円ほどの格安MagSafe対応ケースも購入しました。
すでにMagSafe対応ケースを謳う製品は広く存在していますので、どういった製品かご存じの方も多いでしょう。ケースには、スマホ側の充電コイル搭載位置に合わせて円形のマグネットを配置していて、MafSafe対応充電パッドをぴったり装着できるようになっています。
それも、スマホ自体が簡単にずれることのないように、かなり強力な磁力で固定されます。
Piel 8 Proに今回購入したケースを装着して、Qi2 2-in-1 ワイヤレス充電パッドのQi2対応パッドに近づけてみると、パッドとケース双方の磁力でぴったり固定できました。
もちろん、軽い力ではびくともせず、スマホを持ち上げると充電パッドごと持ち上がります。確かにこれなら、位置がずれて充電効率が落ちたり、全く充電されていなかったといったトラブルは皆無でしょう。
気になる充電速度ですが、Pixel 8 Proは最大23Wのワイヤレス急速充電をサポート(第2世代Pixel Stand利用時)していますが、Qi2 2-in-1 ワイヤレス充電パッドを利用した場合には急速充電は行えないようで、ゆっくりとした充電スピードでした。
ACアダプタからどの程度の電力が供給されているのか確認してみたところ、5W台で推移しましので、損失などを考えると5W程度での充電が行えている、といった感じでしょうか。
そもそもQi2では、充電パッドと充電される機器側双方がQi2対応と認識してはじめて15Wでの給電が行える仕様になっていますので、15Wで充電できなくても当然の結果でありますが、ちょっと物足りないのは事実です。
でも、寝ている間に充電が完了すればいい、といった使い方なら、これでも特に問題はないですし、本領発揮はQi2対応スマホが登場してから、ということにしておこうと思います。