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本革を超える高級デザイン、中華スマホのヴィーガンレザーモデル
2024年2月19日 00:00
高級感あふれる背面仕上げとして、ヴィーガンレザーを大々的にアピールした最初のモデルは2019年に発売されたファーウェイの「Mate 30 Pro」だったように思います。今や多くのメーカーがヴィーガンレザーを採用していますが、そのデザインも大きく進化しています。2024年2月に中国・深センを訪問したときに各メーカーの店舗や家電量販店を回ってみましたが、革の肌触りが味わえるヴィーガンレザーモデルは現地でも人気でした。
最も大胆なデザインを採用しているのはファーウェイの「nova 12 Ultra」ブルーモデル。「nova」のロゴをレザー上にエンボス加工しています。ここまで堂々とブランドを押し出せるほど、中国ではnovaシリーズが人気です。
1年前の「nova 11 Pro」もエンボス加工されていましたが、nova 12 Ultraのほうがより大胆です。なおnova 11はグリーンをイチオシカラーにしていました。
OPPOの最新モデル「Find X7 Ultra」はレザー部分をブラックに、カメラ周りをダークグレイに仕上げたモデルを投入。半端の無い高級感というか、重厚なカメラフォンとしての質感を高めています。OPPOのスマートフォンは中国でも若い層に人気ですが、このカラバリのターゲットは年齢層を上げていそうです。
ちなみにこれが昨年の「Find X6 Pro」。これも高級感ありましたが、2024年モデルは中央で縫い目を合わせるデザインとしてレザー感を高めています。
背面中央で縫い合わせるデザインは、同じグループ企業のrealmeが先に採用していました。コスパモデルの多いrealmeですが、ヴィーガンレザーモデルは新たなユーザー層の開拓に成功しているのかもしれません。そのデザインをOPPOも参考にしたのでしょう。realmeのほうは2024年1月末に「realme 12 Pro+」を発表、背面のレザー部分は縫い目にゴールドをあしらっており、カメラ周りのローレット加工は腕時計デザイナーが仕上げています。チップセットはSnapdargon 7s Gen 2ですが、高デザインモデルとして販売しています。
vivoのレザー仕上げのうまさにも定評があります。2023年12月発表の「iQOO 12」は、お正月(旧正月)前に発売されたこともあってか中華圏のお正月をイメージする赤いカラーのヴィーガンレザーモデルも登場。
ゲーミングモデル「iQOO Neo9 Pro」は2色のレザーの配置が絶妙で、どことなくスピード感を味わえます。
本体の汚れ防止ではなく、落下させたときの破損防止のためにケースは必須ですが、ヴィーガンレザーモデルは透明のケースですらつけずにそのまま使いたいと思わせるデザインと質感を持っています。最近はサードパーティー製のケースもオリジナルのデザインに似せたものが増えており、ケースメーカー側もユーザー心を理解しているようです。できればメーカーから同じデザインのヴィーガンレザーケースを出してほしいのですけどね。