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電気自動車ユーザーに欠かせないアプリ、それは「高速充電なび」だ

 6歳の息子がスキーにハマってしまい、クルマでスキー場に行くことになった。

 愛車はホンダの電気自動車「Honda e」なのだが、「街乗りベスト」というコンセプトらしく、コンパクトカーで搭載バッテリーは35.5kWhで大きくない。100%充電したとしても200キロ走れればいいほうで、長距離ドライブはあまり得意ではない。

 先日、東京から越後湯沢まで高速で行ったのだが、途中、どこかで充電する必要がある。

 電気自動車ユーザーに欠かせないアプリのひとつが「高速充電なび」だ。

 高速道路の、どのSAやPAに充電スタンドがあるか、さらに現在、利用中か空いているかの確認ができるアプリなのだ。

 ルート検索で出発地と目的地を入力。道中にある充電スタンドの満空情報がリアルタイムにわかるので、走行中、横目でチラチラと見ながら「どこで入るか」を考えながら、目的地を目指すのであった。

 これまで、各SAやPAにある充電スタンドは、1基のみというところが多かった。そのため、何も情報を持たずにSAやPAに入ると「すでに電気自動車が充電中」ということがある。

 高速充電は1回あたり30分間と決まっているので、すぐに充電を終えてくれればストレスはないのだが、これが充電序盤となれば30分近く待たされることになる。さらに自分の充電も30分間なので、合わせて1時間、ピットストップすることになる。

 走行中、入ろうと思ったSAやPAが「満」という表示になっていた場合、次のSAやPAを目指すことになる。しかし「次も満になったらどうしようか」という不安が頭をよぎったりする。

 次のSAやPAまでの距離を確認しつつ、バッテリーがあとどれくらい持つかを考えながら、走行するのは、まるでラリーのような競技感覚になってくる。

 特に地方に向かうときは、山と言うことで上り坂が多いため、走行可能距離が一気に短くなったりもする。逆に自宅に帰るときは下り坂となるため、意外と走行可能距離が減らなかったりもするのだ。気温が低いとバッテリー性能が落ちる。また暖房や冷房など余計に電気を使うと走行距離は伸びなくなる。

 このあたりを計算しながら、「どこで止まるべきか」を考えながら走ったりするのが面倒でもあり、楽しかったりもする。

 子連れということもあり、長距離ドライブの際は、2時間に1回はトイレ休憩でSAやPAに止まるので、この充電が面倒くさいとはあまり感じない。トイレ休憩だけだれば数分で終わるので、そのあと20分近く待たなくてはならないが、お茶したり、食事をすれば30分間はあっという間だったりする。

 最近になって、充電スタンドを増やそうという機運が高まっているようで、関越道・上里SAでは6基の充電スタンドが完備されていた。しかも、「認証機能が上手く作動しない」ということで、充電は無料であった。

 各SAやPAで6基ぐらい配備されるようになると、いつでもどこでも何も気にすること無く、充電できる環境になるため、「高速充電なび」は不要になりそうだが、まだそんな夢のような環境は先になりそうなだけに、しばらく「高速充電なび」にお世話になりそうだ。