みんなのケータイ

「Nest Doorbell」設置1年で起きたちょっとした"事件"

玄関に設置した「Google Nest Doorbell」
不審者の訪問を知ることができた

 その日は家族で朝から出かけていたため、不審者がドアベルを鳴らしたタイミングで家は留守でした。外出先でスマートフォンにドアベルの通知があり、映像を確認してみると見知らぬ男がドアベルと、もともと備え付けられている玄関ベルを交互に繰り返し押している様子が確認できました。

 一般的な訪問者であれば、ドアベルと玄関ベルの両方を鳴らすことはあっても「両方を繰り返し」鳴らすことは、通常あり得ません。少なくとも、ドアベルを設置してからこれまでの1年間では初めてです。要するに「早く応答するように」と、ベルを何度も鳴らした直後に別の部屋を訪問する様子でした。家は不在にしていたこともあり、その時点で急いで対応する必要も無いと判断したため、アプリ経由で応答をすることなくスルーしていました。

 すると、しばらくしてマンションの廊下を複数の警察官が行ったり来たりする様子がドアベル経由で確認できました。先ほどの不審者に関連して何か事件が発生したのか、マンションの住民が通報したのだろう…と考えて、「Google Nest Doorbell」に残った映像を見ながら、不審者の情報を伝える警察へ連絡することに。

 警察官が到着した時点で不審者は既に移動をしていたようですが、帰宅後にマンションの住民に聞くと、各部屋の呼び鈴を鳴らして「リサイクル品は無いか?家の中を見せて欲しい」という趣旨で、各部屋を回っていたようです。

 本当にリサイクル品の回収が目的だったのか、それとも後日強盗や窃盗につながる行為を企てていたのか、その真意は測りかねる面もありますが、映像の記録によって訪問があった日時や不審者の様子などについて警察への情報提供がスムーズに行えたのは、映像によって記録が残っていたおかげです。

 この翌日には、筆者宅に訪問した人物と同一であるとは言い切れないのですが、区内の警察署から「訪問販売(押し買い)事業者に注意して」と、注意を促すお知らせが配信されました。

"事件"の翌日には訪問販売(押し買い)に注意を促すメールが配信された

 筆者宅では、今回の"事件”を受けて、有料サービスの「Google Nest Aware」の登録を検討しました。実は、「Google Nest Doorbell」を設置した昨年3月に無料体験したものの、有料登録はしていませんでした。改めて加入を検討すると、再び30日間の試用が可能である旨のメッセージが表示されました。ありがたく2度目のお試しをさせてもらながら備えていますが、幸いにも不審者の再訪は今のところありません。

「Google Nest Aware」、2回目の「お試し」が可能だった

 ちょうど、関東を中心に連続して強盗事件が報道されていたタイミングで発生したこともあり、短時間であっても子どもが留守番をする際には気をつけるように、また子どもが留守番をしている場合には訪問者には応答してはいけないことを言い聞かせていますが、カメラ付きのドアベルの設置など、できる備えはあらかじめしておこう……と決意したキッカケになりました。

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