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「Google Nest Doorbell」が予想よりも活躍している件
2022年6月29日 00:00
春の新生活にあわせて、Googleのドアベル「Google Nest Doorbell(Battery Type)」を導入してから約3カ月が経過しました。
もともとは、子どもが一人で外に出かける年齢になったことがありました。もし、カギを忘れて帰宅することがあっても、ドアベル経由で親と連絡をとれるようにしておけば、リモート解錠できるスマートロックと組み合わせによって、「子どもがカギを忘れても家に入れない」事故を防ぐことを目指したのです。
ところが、実際に導入してみると、本来想定していた目的以外に役立ったことが数多くありました。
たとえば、子どもが小学校に入りたての4月〜5月ごろには、学校から水筒などの荷物を持ち帰るのを忘れる機会が多く、親としては困ることがありました。
こうした忘れ物が厄介な理由として、忘れ物は学校に置き忘れてきたのか、それとも帰宅直後に部屋のどこかに放り出していて本当は宅内のどこかにあるのか、そもそも家を出る時点で持っていくのを忘れていたのか、子どもに尋ねても記憶や返事があいまいで、困ることがありました。
玄関にドアベルを設置すると、少なくとも「家を出る時に持っていたか?」や、「家に帰ってきた時点は持っていたか?」は、映像で確認できるようになりました。
ほかにも、親族や友人などの近しい人の訪問や宅配業者からの荷物受け取りなど、子どもが玄関で応対しても差し支えない来客かどうかを、宅内のスマートディスプレイやスマートフォンを通して確認できるのも、すぐに手を離すことができない作業や家事をしている最中には便利です。
ただし、「Google Nest Doorbell」の映像がスマートディスプレイに表示されるのは、ドアベルのボタンが押された時に限られます。ドアベル側の設定では、人物や車両の動きを検出するエリアを設定できますが、設定したエリアに人物や車両の動きが検出されても、それをトリガーにスマートディスプレイでドアベルの映像を確認することはできないようです。
「Google Nest Doorbell」で記録された映像の確認は、有料サービスのGoogle Nest Awareに加入しない場合はイベントの発生(=データの録画)から3時間後までに制限されますが、スマートフォンが受信した通知を消さずに放っておくと、3時間前よりも前に発生したイベントを、ハイライト的に確認できます。
通知画面から確認できる映像は、ドアベルを通して確認できる映像を縮小したもので、その長さも数秒と非常に限られるため、犯罪被害を予防したり、被害発生時の記録として用途には向きません。それでも、家族の帰宅時間を確認したり、置き配を頼んだ荷物が間違い無く玄関先に置かれたことを確認する目的であれば、十分に目的を果たせます。
もちろん、王道の解決策は有料サービスのNest Awareに登録することです。Nest Awareに登録すれば認識済の人物を識別した上で通知したり、過去に遡って映像を確認できるのですが、有料サービスに加入しなくても、筆者としては期待していた以上に便利で、トラブルも無く活躍していることに満足しています。