みんなのケータイ
最近の「Google ToDo リスト」は便利だ。だけど場所連動通知は「Keep」を使うしかない
2023年3月24日 06:00
やらなければならない作業がある。しかし今すぐやる必要はなく、会議のように日時が固定されてもいない。2時間後、3日後、1週間後、半年後なのかはケースバイケースだが、とはいえ絶対にやりきらねばならない。こういったシーンでは「リマインダー」とか「ToDo(リスト)」と呼ばれるサービスの出番です。
筆者はメイン端末がAndroid系なので、リマインダーもGoogleのものを優先的に使ってきました。ただ、リマインダー的な性格のサービスがGoogleの中だけで3つはあり、どう使い分けていいのか戸惑いやすいのも事実でした。
この状況が2023年春、改善されようとしています。主役として前面に立つのが「Google ToDoリスト」(英語名称はGoogle Tasks)。iOS/Andorid向けに専用アプリが配信されているほか、PCでもウェブブラウザーで「Gmail」や「Google カレンダー」にアクセスすれば、「Google ToDoリスト」を呼び出せます。
一方で「リマインダー」機能が終息。「Google ToDoリスト」へ一本化されるます。機能はどちらも似ていますが、「リマインダー」には単独アプリがなく、「Google カレンダー」の付随サービス的な性格が強いのが特徴でした。このあたりの詳細は窓の杜を是非ご覧ください(https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1479821.html)。
「Google ToDoリスト」は便利だけど、「Keep」アプリにしかない機能も
前置きが長くなりましたが、ようは「これからは『Google ToDoリスト』の出番が増える。じゃあ実際のところはどうなの?」ということで、 今回はAndroidアプリの使い勝手をチェックしてみました。
まず、一通りの機能は揃っています。リストを複数作って「プライベート用」「仕事用」などに登録先を分けられるので、項目を多く登録しすぎて結局見過ごす……という心配はかなり減ります。例えば、1年契約したサブスクの更新日などはメインリストに入れていても邪魔なので、「解約期限」などのリストを作って、そちらに登録しておいたほうが良いです。
またリストはタブ状に表示される、かつ画面の左右スワイプでも切り替え可能。「リストを作った事自体、忘れる」という懸念はかなり払拭されたと思います。
繰り返し設定もかなり強力です。家賃を振り込むとか請求書を書く日が決まっている時など、項目を1度登録しておけば後は定期的に知らせてくれます。毎日だったり、2週間ごとの日曜、毎月の末日といった指定が可能。筆者は毎月下旬、定例の仕事確認メールを送る必要があるため、20日になると繰り返し通知がくるようにしています。
各項目の登録画面では、件名の他にメモ(実際には『詳細』という名称)が付けられます。URLも貼れるので、例えば「○月○日○時になったらスタートするウェブ予約受付サイト」なども容易に管理できます。
このように機能面では必要にして十分に見えるのですが、位置連動による通知機能はありません。これはもうiOS標準のApple製「リマインダー」アプリと比べて明確な弱点でしょう。それこそ「東京駅に着いたら土産を買う」等は時刻通知を組み合わせればなんとかなるのですが、「いつでもいいけど秋葉原に行ったらSDカード屋を覗く」を通知するのが難しい。アプリのリリースから4~5年経っても実装されていないので、そういう開発ポリシーなのか、技術上の制限なのか……。
一応、Google製アプリの括りだと、メモアプリ「Google Keep」なら位置連動通知ができます。「Google ToDoリスト」と「リマインダー」の統合後も、「Google Keep」におけるリマインダー系機能は存続するようなので、そこではまだ、機能に応じた使い分けを続けることになりそうです。さらにもう一歩、機能進化が進むことを期待しています!