みんなのケータイ
家から一歩も出ずにApple Watchのアクティビティリングを閉じる方法を見つけました
2023年2月28日 00:00
寒さに耐えかねて、こたつから半径2メートル圏内で生活をしていたら、あっという間に冬太りしてしまいました。運動しなきゃとは思うものの、外に出るのは寒い……というわけで、最近はほとんど仕事(打ち合わせとか取材とか)にしか使っていなかった、VRヘッドセット「Meta Quest 2」を引っ張り出しました。
Meta Quest向けに提供されているアプリには、そのものずばりフィットネスを目的とした「FitXR」をはじめ、音楽にあわせて飛んでくるキューブを切りまくる「Beat Saber」やダンスが楽しめる「Dance Central」、ほかにもボクシング、卓球、ボウリングなどなど、VRの世界に没頭しつつ身体を動かせるものが、結構たくさんあります。
マルチプレイに対応しているものも多く、友達と一緒に汗を流すこともできます。「Meta Quest 2」を入手してからしばらくは、自分でも運動のためにいろいろプレイしていたし、コロナ禍のステイホームで運動不足だという友達にも勧めまくっていたのですが、ここ1年くらいはすっかりサボってしまっていました。
サボっている間に、「Meta Quest 2」はどんどんアップデートされていて、標準のアクティビティトラッキング機能である「Meta Quest Move」も、いろいろと進化していました。いつの間にかヘッドセットだけでなくスマホでも、VRアプリごとのプレイ時間や消費カロリーがチェックできるようになっていたり、そのデータをスマホのヘルスケア機能ともリンクできるようになっていたのです。Apple ヘルスケアとは昨年から、Androidのヘルスコネクトとは今年から、それぞれ連携できるようになっていて、VRでプレイした時間がちゃんと運動としてスマホに記録されます。
VRでの運動をスマホに反映するには設定が必要です。まずはヘッドセット側でMeta Quest Moveの設定を開き、「MoveをMeta Questモバイルアプリにリンク」をオンにします。するとスマホのMeta Questアプリのメニュー→Moveでも運動したデータが見られるようになります。その後、スマホアプリの画面にある「リンク済みアプリ」を開き、iPhoneの場合は「Appleヘルスケア」、Androidスマートフォンの場合は「ヘルスコネクト」と同期させれば、VRの運動がそれぞれのヘルスケア機能に統合されます。
昨年秋にApple Watch Ultraでダイブコンピューター機能が使えるようになって、ダイビングのアクティビティも、iPhoneのフィットネスアプリやApple ヘルスケアアプリに反映されるようになったのですが、今や海の中だけでなくVRでの活動も、まとめて記録できるようになっていたのでした。
Apple Watchを使っていると、「ムーブ」、「エクササイズ」、「スタンド」からなるアクティビティのリングを、毎日ちゃんと閉じたいということが、身体を動かすモチベーションのひとつになります。友人の中には、これまで1日もリングが閉じなかった日がない(まぁゴール設定が甘い可能性もありますが)と豪語している、強者もいます。確かに1カ月単位で振り返ったとき、毎日リングがぐるぐる巻いているとかなりの達成感が得られるでしょう。
ですが筆者の場合はあいにく1日中座りっぱなしなんて日も多く、また最近は冒頭のようにこたつを背負うヤドカリのごとき日々だったので、リングが閉じないどころか、iPhoneもApple Watchも置きっぱなしで、活動量がゼロという日も少なくありません。そんなわけで自分が少しでも身体を動かしたときには、その記録を余すことなく全部リングに反映させたいと思っていました。VRでもそれができるようになっていたのは、うれしい限り。おかげで寒空の下に出掛けなくても、リングを閉じられるようになりました。
なお、Meta Quest Moveでは最近、胸に巻き付けるタイプのBluetooth心拍数モニターをヘッドセットに接続して、そのデータを反映することもできるようになったようです。あいにく筆者は対応する心拍数モニターを持っていないのですが、Apple Watch Ultraを着けてプレイしたところ、iPhoneのフィットネスアプリでは、ちゃんとVRでワークアウト中の心拍数が一緒に記録されていました。心拍数を見ながら負荷をかけるという使い方はできませんが、どのくらい負荷がかかっていたかはチェックできるようです。せっかく家にいながらアクティビティリングを閉じる方法を見つけたのだから、3日坊主にならないようにしたい……と思いつつも、こたつからなかなか出られずにいる今日この頃です。