みんなのケータイ

米国で驚いたネットワーク環境、意外とつながる5G

 3年ぶりにアメリカ・ラスベガスにやってきました。

 毎年恒例、世界最大のテクノロジー見本市「CES」を取材するためです。ただ、今年はスケジュール的に12月25日は渡米し、のんびりしたのち、12月31日にラスベガスにやってきました。

 CES開幕前、ちょっと余裕があったので、旧知のライターさんとラスベガスから200キロの距離にある観光地「グランドキャニオンウエスト」に行ってきました。

 移動に使ったのはレンタカーのテスラ・モデルY。電気自動車なのでとても静かで快適でした。借りた際のバッテリー残量が78%だったため、往路で1回、復路で1回、充電を余儀なくされました。ただ、ラスベガスに着いた時には50%以上、残っていたので、スタート時が90%以上であれば、1回の充電で往復できたと思われます。

 テスラ・モデルYはアップルのCarPlayやGoogleのAndroid Autoには非対応なので、BluetoothでiPhone 13 Proや「Galaxy Z Fold4」などと繋ぎ、Apple MusicをBGMにドライブを楽しみました(運転はずっと旧知のライターさんでしたが)。

 ストリーミングで1990年代の邦楽ヒットメドレーなどを楽しんでいたのですが、あることに気がつきました。

 「意外とちゃんと聞けている」

 アメリカの郊外の道といえば「圏外」が当たり前のようなイメージがありました。通信し続けるストリーミング配信を楽しむのは厳しいかな、と思っていたら、意外と途切れることなくスムーズに音楽が流れてきます。

 そこで、調子に乗って、YouTubeのライブ配信をすることにしました。

 これも、途中、数秒間の中断はあったものの、思った以上に快適に配信ができました。「アメリカの道は圏外が当たり前」なんて常識は過去のもののようです。クルマで移動しながらYouTubeのライブ配信ができるなんて、結構、優秀なネットワーク品質なのではないでしょうか。

 途中、テスラ・モデルYを充電するため、ドライブインに駐車したのですが、なんとAT&Tは5Gの表示が出ていました。ahamoであればアメリカにおいては5Gローミングが可能なのですが、周りには本当に何にもないところでも5Gとは驚きです(5Gと表示されるものの、必ずしも高速とは限らない)。

 実際、これまで10日間ほど、アメリカに滞在していますが、かなり5G表示のところが多く、日本とは比べ物にならないほどです。

 目的地であるグランドキャニオンウエストでは、圏外でどうしようもないキャリアもあれば、4Gながらもきちんとエリア化されており、SNSに写真をアップできるキャリアもありました。

 ローミングの場合、キャリアを手動で選択できることがほとんどなので、「繋がらない」という時には別のキャリアに手動で切り替えるのをお勧めします。