格闘ゲームはタッチパネルよりコントローラーでプレイしたい

　スマートフォンゲームをあまりやらなくなって久しい筆者ですが、ある日突然昔の「KOF」をプレイしたくなりました。

　KOFこと「THE KING OF FIGHTERS」といえば、多数の個性的なキャラクターを選んで3対3のチーム戦で戦う、SNKの人気格闘ゲーム。とはいえ筆者はあまり格闘ゲームは得意ではなく、KOFシリーズも初期のものをゲームセンターで少しプレイしたくらいしか記憶がないのですが、なぜか突然遊びたくなったのです。

　といってもガッツリプレイしたい訳ではなく、恐らく数回プレイすれば十分満足できる程度のモチベーション。それだけのためにゲーム機を揃えるのはハードルが高いので、スマートフォンでなんとか遊べないか?　と思って探してみたところ、往年のゲーム機「NEOGEO」のゲームを復刻する「アケアカNEOGEO」がスマートフォンでも展開していることを知りました。

　そこでたまたまセールで安くなっていた、iOS版の「ザ・キング・オブ・ファイターズ 2002」(KOF 2002)を購入してプレイしてみることに。スマートフォンだけで遊べるよう、画面上に表示されたバーチャルパッドを使って操作する仕様なのですが、実際にプレイすると意外と操作感は良く、何度かプレイすれば簡単な技コマンドの入力もでき、それなりに遊べるようになってきました。

iOS版の「KOF 2002」をプレイ。バーチャルパッドでのプレイは思ったより快適だったが、しばらくプレイしていると指が痛くなる

　ですがリアルタイムで細かな操作が頻繁に求められる格闘ゲームだけに、数回プレイしているとパッドを操作する右の親指が痛くなってしまったのに加え、ボタンを押す指の位置が微妙にずれて技が出ない、ということも少なくありませんでした。なのであればゲーム用のコントローラーで操作はできないものか?　と探していたところ、同シリーズでは最近、Bluetoothコントローラー対応のゲームもいくつか投入されているようです。

　そこでコントローラーに対応している「ザ・キング・オブ・ファイターズ '99」(KOF'99)のAndroid版を購入してプレイしてみることに。

Android版を選んだのは、たまたまRazer製のAndroid用ゲームパッド「Raiju Mobile」を持っていたため。以前、在庫処分で半額以下に下がっていたことから購入してみたものの、コントローラー対応のゲームが少なく持て余していたのですが、これはいい機会だと引っ張り出して使ってみることにした訳です。

以前購入したAndroid用ゲームコントローラーの「Raiju Mobile」。元々2万円くらいしたのが半値以下になっていたので購入してみたものの、コントローラー対応ゲームがあまりないので出番がなかった

　実際に試してみると、コントローラーの設定ボタンがやや分かりにくい位置にあるのが気になりましたが、一通り設定を済ませれば後はゲーム内の全ての操作をコントローラーでこなすことができますし、物理ボタンなので押す位置を間違えることもなく、スティックを操作しても指はあまり痛くならないので操作は快適になりました。今回使用したのは買い替えたばかりの「Xperia 10 IV」で性能的にはミドルクラスですが、2Dのレトロゲームを遊ぶ分には十分なようです。

「Xperia 10 IV」にRaiju Mobileを接続して「KOF'99」をプレイ。タッチパネルでの操作と比べると快適にはなったが、Bluetooth接続なのでやや遅延があるのに注意

　ですが何度かプレイしてみると、一定時間特定の方向にレバーを倒してから別の操作をして発動する、いわゆる“タメ技”が出しにくいことに気が付きました。どうしてか?　と改めてレバー操作を確認してみると、Bluetooth経由ということもあって操作にわずかなですが遅延が起きることが判明。遅延の分を考慮してやや操作を遅らせることで、タメ技も無事発動できるようになりました。

　こうしてコントローラーを使ってプレイしたことで“KOFを遊びたい欲”は無事解消された訳ですが、やはりコントローラーに対応しているとこうしたゲームはプレイしやすいと感じたのも正直な所。コントローラーに対応したスマートフォンゲーム自体が非常に少ない状況ですが、今後も対応ゲームが増えて欲しい所です。