みんなのケータイ
「Apple Watch」で公園から真っ直ぐ帰らない子どもを見守ってみた
2022年5月26日 00:00
auの「ウォッチナンバー」を契約して、Apple Watchを子ども向けのケータイとして用意したのは昨年秋のこと。
サービス開始時点では、au回線を契約していない場合の契約受付は直営店のauショップ/au Styleに限定されていましたが、現在は全国のauショップ/au Styleで契約可能です。
実のところ、子どもが親を伴わない外出をするようになったのはつい最近のことで、これまで子ども用のApple Watchは長いこと"冬眠状態"でした。そんなApple Watchを冬眠から目覚めさせたのは、子どもの友達の「○○くん、あ〜そ〜ぼ〜!」というお誘い。
親を伴わずに友達と公園に行くのは初めてだったので、行ってはいけない場所などの細かいルールを事前に相談する間もなく、「○○公園、行ってきま〜す!」と、嬉しそうに飛び出そうとする子どもに、ちょっと待ったをかけて、帰ってくる時間の約束と何かあった際に連絡がとれるようにと、冬眠していたApple Watchを持たせました。
その後、友達と相談しながら別の公園に行くことにしたのでしょうか。「探す」からApple Watchの位置情報を確認すると、もともと行く予定の公園とは、別の方向に向かっていきます。
心配しつつも、わざわざ電話するほどでも無いし…なんて思いながらしばらくの間、iPhoneの「探す」アプリで見守っていると、最初に行く予定だった公園とは別の公園で遊んでいることが位置情報からわかりました。
少し安心したところで、子どものApple Watchから電話がかかってきました。初めてかかってきた子どもからの電話の用事は、「いま、なんじ?」でした。どうやら、帰ってきてね。と伝えた時間まで、あとどのぐらい遊べるか?を確認したかったようです。
Apple Watchには、当然ながら現在時刻を確認する機能がついていますが、その見方を教えていなかったため、どの数字が時刻を表しているのか、わからなかったのでしょう。
時刻の見方を教え、24時間設定だった時刻表示を12時間設定にしてからは、時刻をしっかりと理解したようです。それからは、Apple Watchを身に着けて外出すると、聞いてもいないのに時間を教えてくれるようになりました。
初めて友達と一緒に近所の公園に出かけた日は、約束の時間通りには帰ってきませんでした。それでも、位置情報を眺めていると、なんとなく家の方向には帰ってきているんだな。ということは把握できていたので、親が迎えに行ったり電話をかけたりせずに待っていると、無事に帰宅しました。
この時は、一連の移動の様子を両親が揃って見守っていたので、帰り道に迷っている様子だったり、帰宅途中に何かトラブルがあったりしたとしても、両親のどちらかが迎えに行くことは難しくなかったのですが、幼い兄弟がいるなどの理由で親が家を気軽に離れられないケースを想定すると、出かけている子どもと直接やりとりができる手段が確保されているのは安心できそうです。
auの「ウォッチナンバープラン」の月額料金は385円と割安ですが、音声通話料金は30秒ごとに22円です。軽い用事で子どもから電話がかかってくることを考えると、通話料がかさみますが、「親の目の届かない範囲に出かけるようになった子どもと、連絡が取れる」という目的を達成するために、ひとまず目をつむっています。
子どもが慣れてきたら、メッセージでのやりとりやトランシーバーでのコミュニケーションを使って、音声通話ではないコミュニケーションも活用することで、料金の節約も考えていきたいと思います。