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撮った動画が無駄にならないなんてステキ――AQUOS Sense5GのAIライブストーリーPro

【AQUOS sense5G】

 スマートフォンにカメラ機能がついてからというもの、静止画や動画を気軽に撮れるようになった。と同時に、Instagram、TikTok、TwitterやFacebookなどへの動画投稿も、一般的には盛んに行われるようになった。

 とはいえ、いい瞬間を逃さないようにカメラを回していると、どうしてもできあがりは冗長なものになりがちだし、かといって撮影した動画の編集は大変だ。自動で勝手にエモくいい感じにしてくれれば、手間がかからず良いのだが。

 ちょっと調べれば、AndroidまたはiOS向けに、動画の自動編集アプリを見つけられるのだが、実はAQUOS Sense5Gには、自動で勝手にエモくいい感じに動画を編集してくれる機能がある。

 それが「AIライブストーリーPro」だ。

 動画を撮り終えればたちどころにAIが「ここぞ」という場面をピックアップして、自動的に約15秒のショートムービーを作ってくれる。

 撮影済み動画を見ながら自分で「このシーンがいいかな」「ここも捨てがたい」と悩まなくていいのだ。

動画撮影時にAIライブストーリーProが有効になっているときは、ビデオカメラのアイコンに「AI」がつく。タップで有効・無効を切り替えられる

 さらにAIライブストーリーProでは、ピックアップした箇所をズームしたり、スローまたはクイックモーションに変更したりするなど、自分で編集するとしたら手間がかかりそうなことも自動的に行う。また、エフェクトやBGMの追加、マルチフレーム(1画面に複数の動画を表示)の作成をするなど、完成度の高い作品を簡単に作ることができる。

 しかも、SNS投稿時に目を引くサムネイル用に、フレームまで設定するという念の入れようだ。おまけにAIライブストーリーProでは「Standard」「Fun」「Relax」という3種類のショートムービーを作成する。

 実際に撮影した元動画と、AIライブストーリーProによる作例(FunとRelax)を以下に掲げる。

オリジナル動画。よりよい瞬間を捉えようと、カメラを回しっぱなしになるため冗長になりがちだ。1分近い動画を見せられるほうもつらくなる
約15秒にまとめられたショートムービー。これはStandardバージョン
3つあるバージョンのうち、1つでも保存してあれば「次のパターン」をタップすることで、あとからでも別バージョンをチェック、保存できる

 動画を自分で編集したい人に役立つ機能もある。それは「あとからキャプチャー」だ。

 動画撮影中に、ここぞと思う箇所で静止画を撮影する機能は、iPhoneをはじめとした多くのスマホに搭載されている。もちろん、その機能もあるのだが、シャッターチャンスを逃しがちな人(筆者)だと、キャプチャーされた静止画を見返すと、まばたき途中で白目になっていたり、笑顔から真顔に切り替わる瞬間の変顔になっていたりするものができあがることがある(多い)。

 パソコンでもそうなのだが、スマホでも、動画から静止画を取り出したいときは、動画再生中にいい感じのところで一旦再生をストップし、スクリーンショットを撮影。そしてそれをトリミング、という流れになるだろう。AQUOS Sense5Gには「フレーム画像をエクスポート」機能があり、トリミング作業の手間が省けるぶん、少し楽だ。

 とはいえ、小さなスマホ画面で、短いシークバーを太い指で動かしつつ狙いどおりの瞬間をフレームに表示させるのは難しい。しかしAQUOS Sense5Gが標準装備している「あとからキャプチャー」を使えば、コマ送りボタンで任意のフレームを選び、静止画をキャプチャーできるのだ。シークバー操作にありがちな「ああっ行き過ぎた!」「今度は戻り過ぎた!」とというイライラがなくて快適だ。

 保存した静止画を、要所要所に挟み込めば、緩急のある動画を作れるだろう。

(左)あとからキャプチャー機能を使いたい動画を選び、右上の「メニュー」をタップ。(中)「あとからキャプチャー」をタップ。(右)シークバーやコマ送りボタンなどを利用して、キャプチャーしたいフレームで静止画切り出しボタンをタップする

 AIライブストーリーを初めて搭載したAQUOS R3発表会レポートでは「撮るカメラから創るカメラへ進化した」と報じられたが、ひとつ上のAIライブストーリーProを搭載したAQUOS Sense5Gは、「もっと創りたくなる」スマホなのではなかろうか。もっとも、創るのはわたしではなくスマホなのだが。