みんなのケータイ

「DAZN for docomo」値上げだけど、契約どうしよう?

【Surface Duo 2】

 2016年に国内向けのサービスを開始したスポーツ専門のコンテンツ配信サービス「DAZN」。サッカーや野球、F1などのモータースポーツ、テニスなどをライブ配信や見逃し配信で楽しむことができるサービスで、サッカー好きの筆者は国内での提供開始以来、愛用している。

 DAZNはサービス開始当初、月額1890円でサービスを提供していたが、2017年2月からNTTドコモが月額1078円で「DAZN for docomo」の提供を開始したため、契約を移行して、視聴していた。

 その後、2020年9月から「DAZN for docomo」は月額1925円に値上げされたものの、最初期に月額1078円で契約していたユーザーは、料金が据え置かれていた。今年2月、DAZNが自ら提供するサービスの料金を月額3000円に値上げすることが発表されたが、このタイミングでも「DAZN for docomo」を最初期に契約したユーザーは、月額1078円のままだった。

 ところが、4月14日、いよいよ最初期の契約ユーザーも含め、今年7月分から月額1925円に値上げすることが発表された。ちなみに、4月18日以降に「DAZN for docomo」を契約したユーザーは、DAZN自身が提供する料金と同じ月額3000円が課金される。

 「いずれは値上げされるかも……」と考えていたので、「まあ、しかたないか」という気もするけど、筆者のような契約者にとっては、実質2倍に相当する値上げなので、ちょっとイタい気も……。『海外サッカーを見る』という視点だけで考えると、かつてスカパーの「欧州サッカーセット」は月額3980円だったので、DAZNの月額3000円はそんなに高くないという指摘もある。とは言うものの、一連の価格改定のタイミングで、NTTドコモが優遇プランや販売施策を何も提供できていないのは、ちょっと残念なところ。

 じゃあ、ほかに何か手はないのかというと、DAZNのバンドルプランを取り揃えるauに頼る手が考えられる。さすがに、DAZNのためだけに、MNPをすることは少ないだろうけど、DAZNとの連携ぶりを見ると、auの方が有利な印象。ちなみに、筆者は元々、国内4社の回線契約があるので、auのメイン回線の料金プランをDAZNを含むものに変更する予定。

 auが提供するDAZNを含むプランは別表の通り。表を見てもわかるように、「使い放題MAX 5G/4G」が月額7238円、「使い放題MAX 5G/4G DAZNパック」が月額8338円なので、月々1100円の追加でDAZNに加入できる計算。

料金プラン月額料金(割引適用前)
使い放題MAX 5G/4G7238円
使い放題MAX 5G/4G DAZNパック8338円
使い放題MAX 5G ALL STAR パック9988円

 もう少し無茶な比較をすると、「使い放題MAX 5G ALL STAR パック」は月額9988円なので、「使い放題MAX 5G/4G」との差額は月々2700円。つまり「DAZN for docomo」の従来ユーザーの月額1925円よりは775円、高いものの、4月18日以降に契約するユーザーの月額3000円よりは300円安い。しかもこのプランにはDAZNだけでなく、NetflixやAmazonプライム、YouTube Premium、Apple Musicなどが含まれるので、トータルで考えれば、かなりおトクな印象。筆者はNetflixも愛用していて、auのメイン回線はすでに「使い放題MAX 5G/4G Netflixパック(P)」(月額8338円)を契約中なので、月々1600円の追加で契約できる計算。

 もうひとつ個人的な事情を書き加えると、Amazon Mastercardゴールドの契約で割り当てられていたAmazonプライムの特典がそろそろ終了する予定なので、その意味でも「使い放題MAX 5G ALL STAR パック」への移行に適しているタイミングなのかも……。ちょっと(だいぶ?)auの術中にハマっている気もしますが(笑)、DAZNやNetflixなどのコンテンツサービスは個人的に手放せないサービスなので、しかたないかな。

 逆に、DAZNを日常的に視聴するのではなく、気になる試合だけを見たいときは、前回の本稿でも触れた「povo」を契約して、「DAZN使い放題パック(7日間)」(760円)を利用するのも手。3月に行なわれたサッカー日本代表の「2022 FIFAワールドカップ アジア最終予選」では、出場権獲得が決まるアウェーのオーストラリア戦の地上波放送がなく、いろいろ騒がれたけど、povo2.0で実施された「DAZNトッピングキャッシュバックキャンペーン」を利用して、視聴した人も居たようだ。

povo2.0の「DAZN使い放題パック(7日間)」は見たいときだけ利用できる。ちなみに、パック適用期間中は、DAZN視聴時のデータ通信量がカウントされない
DAZNは元々、「DAZN for docomo」に加入しているけど、3月の「DAZNトッピングキャッシュバックキャンペーン」時はキャッシュバックされるので、povo2.0のトッピングも試してみた。別途、DAZNのアカウントを作成する必要があったり、[povo]アプリの「利用中のコンテンツ」から操作するなど、ちょっと導線がわかりにくかった。

 また、あまり知られていないけど、ソフトバンクが提供する「ソフトバンクプレミアム」では「エンタメ特典」にエントリーして、DAZNやNetflix、hulu、ABEMAなどの料金を「ソフトバンクまとめて支払い」で支払うと、最大20%がPayPayポイント(旧PayPayボーナス)で還元される。新たに加入する人だけでなく、加入済みの人も対象なので、「DAZNが月額3000円になっちゃって……」というソフトバンクユーザーは、支払い方法の変更を検討してみるのも手かも。

 DAZNについては、国内でのサービス開始時にNTTドコモが頑張ったのに、最近の連携ぶりを見ると、完全に主導権をauに持って行かれた感じ。ただ、こういうコンテンツサービスはサービスごとにクレジットカードを登録するのも気になるし、どうせ払うなら、ポイントなどが付与された方がうれしいので、バンドル型の料金プランも含め、キャリア決済でまとめられた方がラクかもしません。なーんてことを書くと、またどっかの省庁の人が……(笑)。