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arrows 5G、2年目の憂鬱。

【arrows 5G】

使いはじめて2年目を迎えるarrows 5G

 メインで使っているAndroidスマートフォンの「arrows 5G F-51A」が2年目に突入した。ずいぶん長く使っているような気がしたけれど、改めて調べてみたら発売日は2020年7月末。そう、まだ1年ちょっとしかたっていなかったのである。

 実はほんのり「買い替えようかなあ」なんて思ったりしていた。というのも、しばらく前に子供にスマートフォンをぶん投げられたおかげで、MILスペック準拠かつメーカー独自の高耐久設計で画面割れを防いでいるとアピールするarrows 5Gでありながらも、パキッと1本画面にヒビが入ってしまったのだ。

写真中央あたりに、上弦の月のようなヒビが入っているのがおわかりいただけるだろうか

 修理するのにもお金・時間がかかるので、いっそ買い替えてしまおうかなあ、と考えた。でも1年しかたっていないとなると、さすがに自重したくなる。arrows 5Gの購入価格は約11万円だ。自分の精神的な意味での減価償却がまだ終わっていない。

 そもそも、それなりにいいスペックのスマートフォンに買い替えるとなると、今や10万円を軽く超えてくるわけで、とてもじゃないが資金力が足りないというのもある。arrows 5Gは1年前のモデルだけれどSnapdragon 865搭載でメモリ8GB、ミリ波5G対応の当時のフラッグシップ。これを最低条件とすると、気軽に購入できる安価なモデルはスペック面でどうしても見劣りするため、視野に入れにくい。

 なので、このまま使い続けるのがきっと最適解なのだろう(ネットではarrows 5Gが新品で格安販売されていたりするが、同じ機種に乗り換えるのもなあ……)。とはいえヒビが入ったまま使い続けると、ヒビの程度がどんどん悪化していくのと、画面をスワイプするときに指が引っかかるため、劇的に操作性が低下する。

 そこで、とりあえずサードパーティ製のカバーガラスを装着するようにしたのだが、それも2回割ってしまった。当然と言えば当然だけれど、本体のディスプレイガラスより、そういったカバーガラスの方が圧倒的に衝撃に弱い。ちょっとでもぶつけようものならヒビが入って使い物にならなくなる。

 しかもarrows 5Gの場合、ディスプレイ内に指紋認証センサーがあるので、通常のカバーガラスだと指紋認証が利用できず、特殊な処理(センサー部分だけ薄いガラス素材にしているなど)を施している製品でなければいけなかったりする。それでいて正しく指紋認証をパスできる率はかなり低いのでがっかりである。

 そんなわけで、いろいろな周辺アクセサリーを何度も買い替えながらの2年目となると、何が良くて何が良くないのかの知見も貯まってくる。つまり、少なくともガラス製のカバーは避けるべきである、ということ。どうしても画面をカバーしたいなら、指紋認証機能対応をうたう樹脂製のフィルムにすべきだ。もしまだ画面が割れていないならカバーする必要はない。わざわざ割るためにガラスカバーを装着することもないだろう。

2枚セットで約1000円の樹脂製フィルムに落ち着いた。カメラを保護するガラスも2枚付いている。超お得

 ケースも2つ購入して、2つともボロボロになった。で、3つめのケースともなるとこだわりも捨てることになる。以前なら漢らしく「やっぱカーボン(調)でしょ」と思っていたけれど、クアルコムのリファレンス端末として作られたarrows 5Gといえどもあくまでも日本ローカルの端末なわけで、対応ケースは多くない。とりあえず、本体に傷がつかないようガードできればいいや、と、3つ目は1200円くらいのごくシンプルなソフトケースをAmazonで見つけて注文した。検索を始めてから30秒しかたっていなかった。

ボロボロになった2代目のケース
1200円ほどのソフトケースを30秒で見つけて即決。これでええやん

 硬度が高いと言われる高価なガラスカバーにして、アルミ削り出しやリアルカーボン、リアルレザーなケースを装着するのも、もちろん楽しみ方としてはありだろう。だけれど、樹脂カバー&プラケースだとしても、(少なくとも筆者の使い方では)保護できるレベルはさほど変わらない、というのがこの1年の経験から導き出された結論だ。割れるときは割れるし、割れないときは割れない。傷もしかりである。

 あと1年なのか、2年なのかはわからないけれど、arrows 5Gはもうしばらく使い続けることになるだろう。お金に糸目をつけなければ買い替え候補はいくらでも見つかるが、ピンと来ている新機種がないというのも正直なところ。そう言う意味ではarrows 5Gの満足度はそこそこ高いのである。せめて画面のヒビがなければなあ、とは思いつつも。