みんなのケータイ

デジタルスタンプラリーが盛り上がっています

 家に籠もることの多かったこの2年。インドア派を自認する筆者もさすがに鬱々としてきて、外なら密も避けられるだろうと、キャンプやハイキングといったアウトドアに出掛ける機会が増えました。ハイキングと言っても本格的な登山は自信がないので、せいぜい近場の低山を歩くくらい。それでも良い気分転換かつ運動不足の解消になっています。

 そんな中、同じくここ数年、山歩きにハマっているという友人から教えてもらったのが、「ヤマスタ」というアプリです。山頂などの設定されたポイントで位置情報を使ってチェックインすると、場所ごとに異なるデザインのスタンプがゲットできるというもの。その場所にちなんだオリジナルスタンプのイラストがなかなか可愛くて、集めるのが楽しくなるスタンプアプリです。

観光地や駅に置いてある実際のスタンプと同じく、その場所に行かないともらえないというのがポイントで、足を運んだ良い記念になります

 一度入手したスタンプは、日時の記録とともにアプリ上でいつでも閲覧できるので、あとから振り返るのも楽しいです。地域限定、期間限定のスタンプラリーイベントなども頻繁に開催されていて、近くで行われているイベントを地図で確認することもできます。イベントに合わせて今度はここに行ってみようという感じで、足を運ぶモチベーションにもなっています。

 「ヤマスタ」に限らず、今はいろんなところでデジタルスタンプラリーがたくさん開催されている模様。先日、たまたま伊豆方面に出掛ける機会があったのですが、ちょっと調べてみたら筆者が確認しただけでも、5つのデジタルスタンプラリーが開催されていました。「ヤマスタ」と同様にスマホの位置情報を使用するほか、現地にあるQRコードを読み取るものもあります。また中には位置情報とあわせて、現地でしか入手できないパンフレットをARアプリで読み取るという、ちょっと複雑なしくみのものもありました。

 参加特典も様々で、スタンプを集めた画面を見せると現地で記念品がもらえるものや、オンラインから応募すると抽選で名産品などが当たるもの、その両方を提供しているところもあります。本当にバラエティに富んだデジタルスタンプラリーが、各地でたくさん開催されていることを知って驚きました。

 実際に伊豆では、いくつかのスタンプラリーにも参加してみました。時間がなくて規定の数まで集めることはできなかったのですが、スタンプラリーがなかったら、きっと行かなかったであろう場所まで足を伸ばした結果、素敵なお店に出会えたり、珍しい風景を見ることができたりして、とても楽しかったです。ただ中には、自治体や観光協会が実験的にやっているらしい、ちょっと残念に思うイベントもありました。

 たとえばあるスタンプラリーでは、スタンプを取得すると専用アプリ上のスタンプカードが埋まっていくしくみだったのですが、スタンプで地名が隠れてしまい、あとから見たときに自分がどこに行ったのか確認できませんでした。行けなかった場所はスタンプがないので地名が表示されているのに、肝心の行った場所がわからない。スタンプを集めて特典をもらう楽しみもありますが、筆者のように足を運んだ記念にしたい人もきっと多いと思うので、できればあとから振り返って楽しめるようになっているといいなと思いました。

 とはいえ、リアルのスタンプラリーより手軽で、スタンプの前に並ぶ必要もなく、スマホで非接触で参加できるデジタルスタンプラリーは本当に楽しく、クセになりそうです。もっといろんなところへ出掛けられるようになったら、現地のイベント情報を調べて、ぜひまた参加したいと思います。